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2020年06月16日10:42

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近所付き合いの濃淡

いま近所付き合いに関する原稿を書いている。東日本大震災以降、この地域では自宅葬がほぼ消滅し、地域の法則が大きく変わったことは何度も指摘してきた。この変化は本当に大きく、地域住民同士の交流も半分以下になったような気すらする。それでも近所の人と道ですれ違えば挨拶はするし、たまに晩酌を一緒にすることだってないわけではない。

私が東京から都路に通っていた35年ほど前、泊めてもらった家では毎晩のように宴会をしていた。それだけ兼業農家も多かったし、同じ田んぼの水を使っている人たちがいっぱいいたのだ。農業だけでなく、村おこしで交際していた地域住民も多く、宴会をやる家は「人が集まる家は栄えるんだ」と自慢していたほど。でも、いまその家に飲みに行く人は誰もいない。

阿武隈山系はけっこう古い風習が残っている半面、先祖は北陸や会津から移ってきた人が多く、よそ者意識は薄い。だから長野や群馬へ行くとよそ者意識が強くて驚かされることもたびたび。新幹線が通っていたって関係ないのだ。地域の風習は今回のコロナ禍でも変わっていくだろう。さらに地域の人間関係が薄まるのだとすれば、ちょっと寂しい気もする。

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