★これこそ、偉大なる日本の古典です。【メルマガくん：05/25号】

　在宅勤務です。体がなまります。意識して体を動かさなければなりません。手っ取り早いのは、「体操」です。そうでした。「ラジオ体操」があるではないですか。
　便利な世の中です。検索すると、すぐに出てきます。
　https://www.youtube.com/watch?v=feSVtC1BSeQ
　もう何年も、ひょっとして何十年も、ラジオ体操をしたことがありません。できるかどうか、不安です。
　それがですね、できるのです。
　動画を見なくても、音楽を聞くだけで、体が動きます。途中、やや怪しい動作もありますが、なんとか最後まで実行することができます。いまだに体が覚えているのです。記憶にはありませんが、小中学校のころに徹底的に繰り返し練習したのでしょう。
　私ですら可能なのですから、現代日本人のかなりの数の人がラジオ体操を実行することができるのでしょう。体が覚えている日本人が多数いるはずです。これはもはや、「古典」です。身体が記憶する「古典」です。
　私のような日本語に携わる人間には羨ましい「古典」です。日本人の大多数がそらんじることができる詩や文章など、おそらく存在しないでしょう。「ひろは歌」くらいでしょうか。「色は匂へど 散りぬるを……」 いやいや、ラジオ体操第２を、動画を見なくても音楽を聞かなくても実行できる人数にも負けるでしょう、「いろは歌」を最後まで暗唱できる人数は。
　最初は肩が痛かったラジオ体操ですが、一週間も続けると、肩の痛みも減ってきました。あくまでも個人の感想です。無理なく付き合ってくださいませ。