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2020年05月22日16:07

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スキャンダル(Bombshell)

 2016年にアメリカで実際に起こった女性キャスターへのセクハラ騒動をシャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーの豪華共演で映画化。アメリカで視聴率ナンバーワンを誇るテレビ局FOXニュースの元・人気キャスターのグレッチェン・カールソンが、CEOのロジャー・エイルズを提訴した。人気キャスターによるテレビ界の帝王へのスキャンダラスなニュースに、全世界のメディア界に激震が走った。FOXニュースの看板番組を担当するキャスターのメーガン・ケリーは、自身がその地位に上り詰めるまでの過去を思い返し、平静ではいられなくなっていた。そんな中、メインキャスターの座のチャンスを虎視眈々と狙う若手のケイラに、ロジャーと直接対面するチャンスがめぐってくるが……。ケリー役をセロン、カールソン役をキッドマン、ケイラ役をロビーが、ロジャー・エイルズ役をジョン・リスゴーが演じる。監督は「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」のジェイ・ローチ、脚本は「マネー・ショート 華麗なる大逆転」でアカデミー賞を受賞したチャールズ・ランドルフ。シャーリーズ・セロンの特殊メイクを、「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」でアカデミー賞を受賞したカズ・ヒロ(辻一弘)が担当し、今作でもアカデミー賞のメイクアップ&スタイリング賞を受賞した。(映画.comより)





 

 実話らしいですね、アメリカの。もっとも、これほど華やかな世界では、こういうセクハラは必要悪みたいな顔してまかり通っているんでしょうね、どこの国でも。日本にだって、あると思いますよ。これをうまく利用して、人より早く出世する女性もいるでしょうしね。確信犯というか。まぁある意味こういう手は若く魅力的なうちしか使えないし、利用できるものは利用して、というのも考えとしてはアリかと思います。文化というか、価値観なんて待っていても変わらないしね。

 ということで、生き馬の目を抜く世界で、いかにセクハラが普通に行われていたか、ということを描く映画です。これ以上ないというほどの女優を3人揃え、元々美人な彼女たちが、キャスター役ということできれいにメイクして出てくるのですから、画は実に美しい。男性陣なんて、汚れ役を引き受けた演技派ジョン・リスゴー以外は全然記憶に残ってないくらいです。個人的には、年齢がもっとも近いニコール・キッドマンが「更年期のおばさんの赤ら顔なんて、誰が見たい?!」と怒鳴られているところがきつかったです。現実はそうなんでしょうし、そりゃ若い女性のほうがきれいで魅力的に決まっているけれど、会う男性全員(ひょっとして女性も?)にそう思われているなんて、考えたくないです。

 で、セクハラとそれを告発した勇気ある女性たちの話としての筋は理解できるし、よくできていたと思うのですが、やっぱり実在の有名な女性を描いているので、そこまで赤裸々にできずにちょっとオブラートに包んだというか、ちょっと遠慮した感じになってたんじゃないかな、と個人的には思います。もちろん、話としては充分伝わるのですが、ちょっとうやむやにされたような感がなきにしもあらずです。

 でも見ごたえのある映画でした。女優達も素晴らしい。それで、現実は変わったのでしょうか。上司が変わっただけでしょうか。業界の勢力地図も、メディアの在り方も、どんどん変わってきているのでしょうけれど、女性が能力を発揮できるように変わってきているのでしょうか。

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