以前、自室の積読だらけの本棚や未組立の模型の山を前に、
食料や電気、水みたいなインフラを保障されたうえで、2、3年家の中に閉じ込められないと、この山を消化することはできないな・・・
なんて、現状を考えると不謹慎なことを考えたことがありました。伊坂幸太郎の『終末のフール』を読んで思ったんじゃなかったかな。
実際に、それに近い状態になってみると・・・子どもの相手をしなければならず、読書も模型趣味もまったく向かえません。
そろそろプラモデル、なにか作りたいんだけど。
ストレスがたまっているのは、むしろ大人よりも耐性の低い子どもたちの方でしょう。
うちは比較的朝が早いので、まだ人が出ていないであろう9時くらいに公園に向かいました。
フリスビーをするか、砂場で遊ぶかでshu-2とshu3がもめ、双方にちょっとずつ相手をしていると、兄弟らしき小学生の男の子2人がきました。
shu-2と友だちだったようで、shu-3も含めていっしょに遊び始めます。
こういう場面に飢えていたんだろうな、なんて思いつつも遊ぶ子どもたちを横目に、スマホを出して、電子書籍を読みはじめました。
小学生の男の子たちを真似して、shu-3が公園の水道を上に向けてジャーっと出し始めたので、あわてて止めに入ったりはしましたけど。
小学生の男の子たちって、なにやるかわかんないですね。いつの世代も。
10時前になって、ちらほらと人も増え始めたので、「そろそろ帰るぞ」と帰途につきます。
途中、ツツジの蜜をなめていると、蜜蜂が花にもぐりこむ様子が見られました。
「ほら、ハチさんが蜜をとりにきだぞ。もうゆずってあげな」
と声をかけます。
「どれ?」
「ほら、そこ」
指差すと、shu-2が蜂のいる花を指でつつきました。
すごい勢いで、ハチがでてきてshu-2をおいかけます。
刺されなくて済みましたけど、こういうところ男の子は本当に阿呆です(苦笑)。
くたびれたshu-3を肩車して帰る途中、
「ニイニ、帰ったらお菓子作るって。ニイニはお菓子作るのが好きだから、将来はパティシエになるのかもしれないなぁ」
なんて話すと、頭の上から
「shu-3は?」
と聞いてきます。
「そうだなぁ。shu-3は大きくなったら何になりたいんだ?」
しばらく考え、やがてうれしそうに、
「ぞうさん!」
「そうか。動物園の人気者で食べていけるかもしれないな」
子どもの反応は、楽しいです。
そしてお菓子作り。
本日のレシピはじゃがもちです。
じゃがいもをゆでている間にネギを切ります。はじめに少しだけやってみせ、あとはshu-2がわりと細かく刻んでいました。
じゃがいもがゆであがったら、別の鍋にうつして、すりつぶします。
力を入れてすりつぶしている間、私はネギをゴマ油で炒めて、みそとあえて具づくり。
じゃがいもがマッシュされたら、片栗粉とまぜてこねていきます。
ある程度進んだら、手でこねてまとめていきます。
六等分して、なかに具をいれてまんじゅうのかたちにしていきました。
フライパンで焼いて、
できあがり。
六個つくったんですけどね。味見、と思ってひとつとって割って食べたら、危険なうまさ。私が食べてしまいました。
絵本を読んでいた妻とshu-3もいっしょに食べました。
つぶして片栗粉を混ぜると、じゃがいもっておもちみたいになるんですね。
ネギ味噌もおいしくできて、味見程度の雰囲気だった妻も、結局一個まるまる食べてしまいました。
おいしく、楽しい時間を過ごすことができました。
もし今一人だったら、模型や読書三昧の生活を送れたかもしれません。
でも独身末期の自分を思い出すと、趣味三昧の生活に倦んで家庭を求めたところはあったからなぁ。
今、子どもたちがいるからこそ、プラモデル作りたい、なんて言えるだけで、ほんとにできるようになってたら、案外手につかなかっただろうな、とも思います。
模型などの趣味にまい進しているツイッターもありますから、そういうのも、人によるでしょう。
自分なりに、不安な時間をやり過ごすのが大切でしょうね。
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