欧州コロナ危機・ミュンヘン籠城記 67
4月5日・日曜日
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ミュンヘンは、まるで5月のような素晴らしい陽気。今日の日中気温は17度。本来ならば、ビアガルテンは満員になるはずだ。しかし、感染拡大を抑えるための外出制限令のため、ビアガルテンは閉鎖されている。
「沈黙の春」という言葉を思い出す。
ロベルト・コッホ研究所が4月4日に発表した、地域別の地図によると、人口が約150万人のミュンヘンの感染者の絶対数は3348人と全国で最も多い。
その理由は、謝肉祭の休暇にイタリアやオーストリアでバカンスを過ごした市民が、ウイルスを持ち帰ったためと見られる。
特に若者の危機意識は、年配者よりも低い。
だからこそ、厳しい罰則を伴う外出制限令が施行されたのだ。
多くの人が苦労を強いられるが、必要な措置だと思う。
ただしミュンヘンの人口10万人あたりの感染者数は223人で、バイエルン州の他地域(ローゼンハイムやフライジングなど)よりも低くなる。
散歩する時も、なるべく人が少ない道を選ぶ。人が歩いて来たら、横によけて2メートルの距離を取る。道の脇に、布のようなものが落ちていると思ったら、リスが大の字になって死んでいた。
いやな予感がした。
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