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2020年04月05日11:00

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なんでPCR検査に頼る以外の方法が無いのかについて

まずは 暗号みたいな記号の羅列から始めます
この基礎情報がないと 到底説明ができないからです

人間の免疫系について きちんと説明しようとしたら
それだけで2000ページくらいの本になってしまいますので
そこは思い切って削ります

コロナウイルスも 人体の免疫系がケンカしてくれるのですが
この時に 「抗体」免疫グロブリンと言う代物が最前線でドンパチしてくれます

この免疫グロブリンにも2種類ありまして
この2種類の関係について簡単に話していきます

免疫グロブリンには
ウイルス感染早期に血中にあらわれる抗体である免疫グロブリンM(IgM)
感染の中期から血中に増加して治癒後も血中にとどまる免疫グロブリンG(IgG)
の2種類のがあります


IgM陰性・IgG陰性 ー ウイルス未感染
IgM陽性・IgG陰性 ー 感染初期
IgM陽性・IgG陽性 ー 感染中〜後期
IgM陰性・IgG陽性 ー 治癒後(免疫状態)

と言う感じになります

つまり

IgM陽性・IgG陰性 ー 感染初期

の状態を見極めるには
IgM「だけ」を IgGとは「別に」
きちんと定量検査ができないといけません


どうやら 欧米は この方法を使って 感染者の見極めを行う作戦を使っていたみたいなのですが

この検査キットが ぶっちゃけ「バッタもん」だったことで
あの大規模感染になってしまったようです

例えば 英国政府は 350万セット購入したというコロナウイルス迅速抗体検査の性能が低いことを明らかにしましたし
スペイン政府も 中国から購入した迅速抗体検査が表示通りに機能しないため返品したと報じられています


実のところは
今回の迅速抗体検査の沈没は懸念されていた事です
「なんでやねん!!」と大阪弁でツッコミを入れますと
今はまだ コロナウイルスに対する免疫がどのようなものかまだ研究の途中だからです

上に書いた抗体の検査結果と免疫状態の対応は
なんでもかんでも同じ仕組みで出来上がる事はありません

地道に多くのコロナウイルス患者から採血した検体を使って
彼らの感染・免疫状態を知りながら検査を改善していき
臨床で使い物になる有用で正確な検査を誰かが開発するのです

「責任者出て来い!!」
と 思わず暴れたくなりますが
責任者と言うと

過去10年以上にわたりあらゆる先進国が
「すぐに臨床応用できる研究」と「金になる研究」を過度に推し進めたことが
良質だが地味な研究を駆逐してしまった事が原因です
このおかげで大学・産業ともども基礎的な技術力が弱ってしまい
第二次大戦後最大の世界的危機に対応が遅れると言う
シャレにならん状況になってしまっているわけです

「どないせぇっちゅうねん!!」

アホほど時間をかけて
まず抗体量を精密に評価できる定量検査(ELISA=酵素結合免疫吸着法)を確立し
これを基盤にしてELISAの結果と臨床結果を参照しつつ
迅速検査(免疫クロマト法)で性能のよいのを作る

と言う 漢字の暗号みたいな事をしないといけません

もっと漢字の暗号を続けると

医療生化学者・免疫学者に検体を与えて性能のよい検査試薬を開発させる

そして経験豊富で有能な技官を集めて、多くの患者検体を1、2年にわたって分析してもらう

臨床データと関連しながら調べることで 検査で測定している抗体が本当にコロナウイルス の免疫に効いているかがわかる

こうしていったん正確な検査が出来上がれば
これを基盤にして迅速検査の開発を早急にできる。

こういう過程を経て作られた迅速検査こそが信頼にたる正確なものになる

わけで ぶっちゃけ
「雲を掴むような話」
です…


でも これをきちんとしていなかったが故に
欧米のあの現場があるわけで

そこから学べる事は
「今は 抗体検査は使い物にならない
使い物になる抗体検査ができるようになるまでは
PCR検査以外に方法がない」
わけで
その点から考えて お上は 死に物狂いでPCR検査を普及させていく以外に
有効性を期待できる対策がないのが現実なのです







検疫業務が増 関空パンク寸前
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=6034307
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