仁学「利は分ける」
人間関係でよく問題になるのが損得勘定です。人間、自分が損をすることを嫌います。それは当然のことです。誰でも得は欲しいもの。
互いに満足するのは利益の相応分配である。自分ばかり利を得れば、相手は不満になるし、相手ばかりが利を得れば、自分は不満になる。努力した分を配慮して、相応の利を分配すれば問題は少ない。
この時に必要なのはお互いの意思疎通と信頼関係である。利は人間関係の「信」を崩し易い。その信を守る為にも常の人間性に重きがある。
普段から信用できない人間とは取り組まない。しかし、何かの事情で取り組んだ場合、利益の分配も不審に思い心配になる。
金銭が絡むとその人間性が表に出易いので、普段の修養による人格向上が大事。大きな事業を取り組む場合は特に人格や人徳が人間関係や信頼関係の基盤になる。
学問が必要なのは「損をしない自分」「利を得られる自分」を目指す為にも仁徳を積み、徳を高めることが大事。
利は関わった人に満遍なく分け与えれば、また協力をしてくれる。利を独り占めすれば、その分、自分の人徳が下がり、やがて利の配分もなくなる。
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心学者 仁学者 円 純庵オフィシャルブログ「心を円やかに」
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