大相撲春場所・・・

　無観客と言う前代未聞の中で開催された大相撲春場所も
　昨日、無事に千秋楽を迎えて終わりました。
　年に１度の大阪での開催なので、観戦を楽しみにされていた方はお気の毒でしたが、
　毎日実況放送されましたので、テレビ観戦の多くの方は、
　ともかく開催されて良かったとお思いになっているのではないかと思います。
　僕もその一人です。
　今場所、途中で新型コロナウイルスの感染者が一人でも出たら、
　即中止とするとの条件が付いていました。
　３月15日の中日、千代丸が発熱して休場する事態になり、
　ヒヤッとしましたが、幸い新型コロナウイルスの感染ではありませんでした。
　相撲協会の八角理事長の、無観客での実施、場所中での力士の健康管理など、
　かなりの心労だったと思います。
　昨日の協会ご挨拶では、万感の思いが込められていたように感じました。

　開幕当初、観客の声援のない相撲に力士も戸惑っているような感じがしました。
　テレビで観戦していて、盛り上がりに欠けると思っていましたが、
　場所が進むに従い、好取組は何番もあって、
　通常の場所と変わらないように感じました。
　観客のいない分、呼び出しや行司の声、土俵上の音などがよく聞こえ、
　またＮＨＫも通常では放送しない事を、よく取り上げていたと思いました。
　特に昨日の表彰式などが終わった後の、
　今場所の出世力士の手打ちや神送りの儀式などは初めて見る事が出来ました。

　相撲の内容は、朝乃山が大関になるかどうかが、
　誰が優勝するか以上の関心事だったような感じでした。
　昨日、大関貴景勝に勝って11勝４敗となって、
　ほぼ大関昇進が決まったようで、良かったと思います。
　大関が一人と言う事も大きく影響したのかも知れません。
　朝乃山は表情も明るいですし、バランスの良い力士だと思っています。
　大関となって、更に横綱を目指して欲しいと思います。
　１つ気になるのは、ここのところ大関に昇進はしたものの、
　すぐに転落してしまう力士が多い事です。
　朝乃山には、そのような事がないよう、頑張ってもらいたいし、
　貴景勝が負け越して来場所はカド番になってしまいましたが、
　奮起して欲しいと思いました。

　横綱の相星決戦を制した白鵬が13勝２敗で優勝しました。
　場所中に35歳になり、今回で44回目の優勝となりましたが、
　途中、正代戦で張り手を連発するなど冷静さを欠いた相撲もありました。
　横綱としての品格が、改めて問われるかも知れません。

　新型コロナウイルスの影響で、春の巡業が中止になりました。
　栃木県でも、４月18日に栃木市で開催される予定でした。
　楽しみにされていた方は残念だろうと思います。
　僕は、巡業が過密スケジュールになっているように感じていましたので、
　身体のメンテナンスが十分に出来ないのではないかと思っていました。
　是非、この間に怪我のある力士は十分に治して欲しいと思います。

　次は、５月に国技館で行われる夏場所です。
　どうなるでしょう？