３月２０日
渋谷に行ったのは、Bunkamura ザ・ミュージアムの「超写実絵画の襲来ーホキ美術館所蔵」という展覧会を観る為だった。
ホキ美術館には、開館記念展を観に行ったり、私は３回くらいは観に行っている。
千葉県にある美術館で、内房線と外房線に乗って行く場所にあり、遠かった。
バスが１時間に２本くらいしかなくて、行くには大変だった。
最後に行ったのはいつだったかな。
今回の展覧会では、森本草介の作品は ５作品あったが、それは ホキ美術館で観た作品だった。生島浩の「５：５５」も 知っている作品で 懐かしかった。
野田弘志の「聖なるものＴＨＥー�検廚盍僂燭海箸里△觝酩覆澄Ｄ擦料磴涼罎僕颪�２つある絵で、鳥の巣を毎日観察して描いたものであった。やがて卵は孵化したが、何日かすると、鳥の巣ごといなくなっていた。命のはかなさを絵にしたものであった。
「聖なるものＴＨＥ−�機廚蓮⊇�性の立ち姿で 黒いワンピースを着ている絵であるが、これには 同じ人のヌードの絵もあることを私は知っている。ホキ美術館ではヌードの絵と隣同士で展示されていた。
野田弘志は、人間の存在そのものを描いていて、詩人の谷川俊太郎を描いたものもある。
礒江毅の「ＥＳＰＡＮＴＡＰＡＪＡＲＯＳ」という絵は、鳥の死骸が 吊り下げられているという絵で、本当にそこに吊り下げられているようなリアルな絵だった。
この人は、あの有名な高橋由一の「鮭」の絵の 模写をした人で、その絵も リアルだった。東京芸術大学美術館で 高橋由一と礒江毅の「鮭」を見比べたことがあった。
石黒賢一郎も このホキ美術館で知った画家であった。ホキ美術館で観て、浜松市美術館まで観に行ったのだが、最近の石黒賢一郎は、アニメっぽくなってしまって残念である。せっかくスペインに留学して写実絵画を学んで、ホキ美術館で観た風景画は ものすごいものがあった。「存在の在処」は、教師だった画家の父親を描いたもので、黒板の文字もリアルだった。
島村信之の絵は、大きなロブスターやクワガタムシが展示されていたが、女性の絵も美しい。「レッスン」という絵が展示されていて、女の子がバイオリンの練習をしている姿で、集中している姿が 可愛らしくて印象に残った。
藤原秀一「萩と猫」もホキ美術館で観た。
この展覧会で 一番凄いなと思った絵は、「ながれとどまりうずまききえる」という鶴友那の絵で、女性が 川の中に横たわって、まるでハムレットに出てくる オフィーリアのような姿だった。川の流れが リアルで、言葉では表現できないが、とにかく凄かった。
モデルの女性は大変だ。川の中に服を着たまま 横たわって、そのままじっとしているので、どれくらいの間 そんな恰好でいたのかと思った。
鶴友那という人の絵は、初めて見た。
山本大貴の絵は、オウムと花の静物画 １枚だった。女性を描いた絵が美しくて良いのに、ここでは展示されていなかった。
塩谷亮の絵は、月に照らされた竹の絵と 少年を描いた絵が展示されていた。
この人も美しい女性を描いた絵が素晴らしいのだが、そういう絵は 展示されていなかった。
原雅幸の絵は、細かい風景画で、イギリスの風景だった。
これが絵なのかと思うくらい、細かくて、写実絵画は 凄かった。
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