ジャンボ鶴田怪物伝説(544)

85年「激突！オールスター・ウォーズ」第20戦、１月24日、豊橋市体育館(テレビ収録、観衆3,700人超満員発表)大会。長州初参戦効果で新日本プロレスの興行人気の高い愛知県内での興行も超満員発表となりました。

天龍復帰で再び加熱して来た全日本プロレス対ジャパンプロレスの軍団抗争、メインイベントは鶴田＆天龍＆石川敬士組vsマサ齋藤＆長州＆キラー・カーン組。ジャパン軍は「元祖革命軍」としてのチーム編成。

試合は長州が自軍コーナー近くで石川にサソリ固め、そこへＫカーンがコーナーポストに昇り、無防備状態の石川の背中にダイビング・ダブルニードロップ。長州がサソリを自ら解くと、石川にリキラリアット一閃。たまらず石川は場外にダウンし、起き上がれず16分54秒、長州が石川にリングアウト勝ち。ジャパンの元祖革命軍に軍配が上がりました。

セミファイナルは馬場＆ザ・グレート・カブキ＆マイティ井上組とタイガー・ジェット・シン＆鶴見五郎＆ジャイアント・ヘイスタック組の対戦。ヘイスタックようやくセミファイナル登場です。

ヘイスタックが馬場を羽交い絞め、そこへシンが凶器攻撃、馬場がこれを交わしシンの凶器打ちはヘイスタックを直撃、馬場はすかさずヘイスタックに16文キックをお見舞いするとカブキに交代、カブキがトップロープからダイブしての正拳突きからヘイスタックを体固めに決めて６分56秒、馬場＆カブキ＆Ｍ井上組の勝利。

全日本対ジャパン、タイガーマスク＆マジック・ドラゴン組vs小林邦昭＆新倉史裕組。２代目タイガーマスクにターゲットを変更して来た「虎ハンター」小林とタイガーマスクは２月１日、札幌中島体育センターでシングルマッチが決定していますがその前哨戦。

12分48秒、タイガーマスクが新倉をトップロープからの倉持隆夫アナウンサー命名による「ウルトラ・タイガードロップ」からの体固めでフォール。この技はトップロープから立ったままの状態の相手にクルッと一回転して背中あるいは尻から落ちる必殺技、リング内でやるトペ・コンヒーロと言えます。

佐藤昭雄＆渕正伸組とダイナマイト・キッド＆デービーボーイ・スミス組は10分49秒、キッドが佐藤をフライング・ニードロップから体固め。全日本対国際血盟軍、グレート小鹿＆大熊元司組とラッシャー木村＆剛竜馬組の対戦は９分10秒、Ｒ木村がラッシング・ラリアットから大熊を体固め。

谷津嘉章＆アニマル浜口組はジプシー・ジョー＆ペーロ・アグアヨ組と対戦、ジョーとアグアヨは風貌もそうですが、野生的なところ、生命力の強そうなところがよく似ています。いいタッグチームだなぁ、と思いました。試合は９分59秒、浜口がアグアヨをブロックバスター(サモアン・スープレックス)からの体固めで降しジャパンプロレス副将軍の勝利となりました。

グラン浜田＆川田利明組vsブラソ・デ・オロ＆ブラソ・デ・プラタ組のロス・ブラソスは11分45秒、浜田がプラタを自らジャンプしてのバックドロップからの片エビ固め。

栗栖正伸とアポロ菅原は９分35秒、菅原が引退した大仁田厚の得意技であるサンダーファイヤーから片エビ固めで勝ち、ターザン後藤vs保永昇男は６分31秒、回転エビ固めで保永の勝ち。百田義浩vs仲野信市は９分53秒、首固めで仲野が丸め込み、一度敗れた借りを返しています。