こんばんは、月影TAKAです。
こちらでは「インターネット時代とガンプラ漫画について」を語ります。
まあ、一見すると「インターネットが普及した時代とガンプラ漫画の演出」に何の結びつきもないように思えますが、実は緻密にその関係を演出していると思います。
私の過去の日記を読んだことがある方なら覚えていると思いますが、私はネット普及初期に合った「有名ガンプラモデラー〇〇のサイトというのが嫌いだった」と語っています。
嫌いだった内容はかなり辛辣な物になり、現在の刑事問題（ネット詐欺関係で）では問題視される類のことがあったからですね。
まあ、簡単に言うと「そこのサイトに登録している人と登録していない人では同じ出来の作品を作ってもそこのサイトに登録している人が優遇された」という感じのものになります（大体、2000年〜2006年の間ですかね。大体SEEDとかHGUCとかで人気を出していた頃というのは覚えています）。
でもこれって「インターネットの力」とも言えますよね。
逆に言えば「有名モデラーの権力が強すぎて、そこの会員費用を払って登録していないと批判対象になる」という現在では「ネット効果の横領」にかかってしまう問題も過去にはありました。
その時代を直に見てきた世代であるため、私は「インターネットによるガンプラ評価の効果」というのはそれほど好きではありません。
もちろん、「特殊塗装や高レベルの改造方法をプロモデラーが講習を開かずにネットサイトや専門誌を読むことで習得できる」今の時代にも利点がありますが、「その技法を使える使えないで上下が付いてしまう」というのはやはりやりすぎな気がしますね。
で、謳い文句が「悔しかったら、同じことが出来るようになれ」というコメを出すユーザーも過去に結構いました。
言うまでもないですが、ガンプラの改造や仕上げは別分野では「陶芸家の作品のような物」であり、正確な鑑定士でもいない限り値段なんてつきません。
ネットで出品されている完成したガンプラ作品は「出品者が作るのにかかった費用と自分の技術力を客観的に分析して提示した値段」となっています。
これは、現実のカスタムカーでも起こることであり、「有名なプロショップ」でも「パーツ集めから、セッティング技術までの費用」を嘘無く全て要求すると途方もない値段になります。
でも、車の方では下手をすると「ひと財産稼ぐレベル」となってしまうため、現実的な数字としてセッティング費用を結構安くしてお客さんに提示しているのだと思います。
これは楠みちはる先生の湾岸ミッドナイトでも語られている話となります。
ガンプラに関して言えば、完全に「模型」のレベルで「動かない飾るタイプの趣味」となります（別にガンプラに原動機が付いていて本物のMSと同じ動きができるわけではありません。ラジコンタイプのガンプラもありますがかなり少数になります）。
悪い言い方をすれば「自己満足」です。
「コンテストで優勝して評価される」「模型雑誌に載って評価される」のも全て趣味と自己満足の範疇だと思います。
では「そのガンプラ技術で飯を食っていけるか？」と言われれば、バンダイやタミヤの様な「模型開発の仕事」レベルで無いと給料を稼ぐことに繋がらないと思います（有名モデラーとして稼ぐ手もありますが、依頼が無いと金は入ってきません）。
かなり酷い言い方をしていますが、現実的なところを見るとそうなります。
また、ガンプラバトル漫画においてもこの考え方は作風にも出ています。
例えばプラモ狂四郎とプラモウォーズを見比べればわかりますよね。
「どちらの漫画掲載の改造が万人向けか？」と言われたら確実に後者の方となります。
批判ではなく本当です。
プラモウォーズでは「既存のガンプラキットの組み合わせやオリジナルの装飾を施すことでオリジナリティーを出す」方式を採用していたので、根拠のある小学生モデラーでも頑張れば類似するガンプラを作ることが出来ます。
対して、プラモ狂四郎は「ガチ改造マニア」でないと手が出ないレベルです。
アマチュア無線の技術やモーターや駆動系の専門技術が必要だったり、クラフト団監修漫画という時点で「ストリームベース基準のガンプラ改造」が標準となるプラモ漫画となります。
良作ともすごくいい出来のガンプラ漫画であるものの、敷居を下げてくれているのは後者のガンプラ漫画であると私は思いますね。
今日はこんな感じとなります。
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