最期の買い物

■「だったら結婚するな」国会でヤジ　夫婦別姓で質問中に
(朝日新聞デジタル - 01月22日 19:02)
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てーか、自民党の議員って、「明治維新以降〜太平洋戦争で無条件降伏する、たった70年くれーしか、伝統を知らない」のでな（呆）、

実は、この国は、「夫婦別姓の歴史の方が、ずっと長い」んだよ。判り易い例では、鎌倉時代の「源頼朝と北条政子」とかだがね。

「一家」って、まるでヤクザみてーな価値観が出来たのは、江戸時代だけど、その頃は身分制度の封建社会に見えるが、階層や職種の移動は割と自由。商人が士分を買ったり出来たからさ。

そしてこの時代は所謂三百諸侯で、緩やかな連邦国家制。そっちの方が維新後の70年間、戦争に明け暮れた日本と違い、250年以上も対外戦争と無縁な、泰平の世が続いたんで。

もっと古に戻れば、平安時代は、「家は女性の所有物」だったのだよ。

紫式部の源氏物語とか読んでご覧、光源氏が夜這いに行くのは、女性の家ばっかなんでな。

・・・因みに、私事で悪いが、嫁は今も、仕事上は旧姓で通してるね。一緒に為った際は、姓を俺の方に変えてくれたけど、こいつは正直後悔してる。

たかが婚姻届って、役所に出す紙切れ一枚の姓が違う程度で、愛情の濃淡が変わるとは、到底、手前は思わん。

そうそう、彼女と街角の片隅で出逢い、ウマが合うじゃねーかって単純な理由で、一緒に暮して、早1/4世紀を過ぎたのだが、そろそろ、俺の経済力の限界の範囲で、「彼女に、最期の贈り物」をしてーんだよ。

マイミクの皆さんはご存知の通り、手前は旧いクルマやバイクが大好きでなあ。

旧車を50万（こっちは稼業柄ローンは組みたくねえ）くれえで、手に入れ、報酬（給料では無い）を、その度に注ぎ込み、気付けば、現行の新車以上に美しくして乗り回すのが趣味なのさ。

今の、30年前のオープン2シーターは。何れ、新品エンジンに換装する。バイクに関しては、これまた35年前の、旧い750のカフェ・レーサーを手に入れ、1年くれー掛けて、レストア＆カスタム予定と。

恐らく、俺の「道楽」なんざ、この時点で終了だよな。

も、こっちも、いい加減トシなんだよねえ。

彼女に手渡してーのは、「今住んでる借家」なのさ。

築半世紀超えてるので、上物の担保価値はタダだ。恐らく数百万円で購入出来る筈。隣に暮してる大家さんにしても、「老後に支払い不可能に為るより、ずっとマシ」くれーの判別は着く筈。

そいつが実現出来たら、その後は目一杯リフォームする予定だ。

ウォッシュレットのトイレに、ユニットバスに、オール電化のキッチンとかに、後は屋根付きのクルマ用ガレージとかだけどね。

但し、購入後の所有者は、「嫁の名義にする予定」さ。恐らく、彼女の方が、俺よりずっと長く生きると思う。

だったら、「手前に付き合い、長年貧困に耐えさせたぶん、彼女には、幸せに為る権利が有る」のでなあ。

「嫁」って字は、「女に家」らしい。

そいつを望んでる自分が、今も居るんだ。その一方で、「条件闘争でしか、誰かとしか繋がれねえ、今の社会の崩壊は、何と、大勢の人が、人間関係の焼け野原に立たされてるのか」と、慄然とさせられてるのでなあ。