百合ヶ丘/街路/夕方/雪
ミ「ん、雪ですね。」
中「ああ。もう二月も近いからな。」
ミ「大寒ですねぇ、克己さんの肌が恋しいです。」
中「昨日したばっかだろ?」
ミ「毎日でも足りないんですよ。」
中「さよかい。」
ミ「……否定はしないんですか?」
中「……する気もないし、する意味もないだろ?」
ミ「……かも知れないです。」
中「……なぁ。」
ミ「……明日も明後日も、その次も、私は貴方の隣に居ますけれど?」
中「……そうか。」
ミ「ええ。そうです。」
紫「……ぁーぁ。入る隙間ないですねー。」
中「…来てたのか。つーかその棒読み止めろや。」
紫「だってぇ、兄様と姉様いっちゃいっちゃで、紫は居る場所がないでーす。」
ミ「正月は譲ったじゃないですか。まぁ、紫さんなら仕方ないですね。どうぞ。」
紫「む、兄様と姉様の間ですか。母様は怒るでしょうけど、紫は満足です。」
中「……それで怒る母ってのも考え物だけどな。」
ミ「あははー……まぁ、それはそれ、って事で。」
紫「そうですよー、兄様?」
ミ「あ。そうですねぇ、克己さん?」
中「……いや、僕に何を?」
紫「いえいえ何もー(ぎゅー。」
ミ「ですねー♪(ぎゅー。」
中「くっそう、抗う術がねぇ。」
神崎邸/リビング/夜/雪
白「雪……ね。」
ポ「ん? ああ、ついに降ったか。」
青「……だるー。」
黒「明日はブーツにしようかしら。」
赤「皆大変ねぇ。あったかい紅茶でも淹れて待ってるわぁ。」
黒「あ、良いね。」
青「……ん、砂糖多目で。」
赤「はいはぁい。」
白「今日のメニューは?」
赤「青椒肉絲と玉子のスープねぇ。ご飯もあるから、沢山食べて頂だぁい。」
ポ「サラダはキャベツの千切りな。ソースはいつもの。」
黒「これ美味しいのよね。」
青「…ん、もちょっとお酢欲しい。」
ポ「へいへい。」
白「ゲーム部屋は?」
ポ「ぐっさんがなんか作ったから大丈夫だって。」
白「……それ、本当に大丈夫なの?」
ポ「知らん。」
青「……大丈夫じゃない?」
黒「……適当ね。」
赤「駄目だったら持って行くわぁ。さ、食べましょぉ。」
ポ「はいはい。頂きます。」
白「頂きます。」
青「……いただー。」
黒「…ちゃんと言いなさいよ、頂きます。」
赤「はぁい、頂きまぁす。」
そんな。雪の夜。
ログインしてコメントを確認・投稿する