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2019年12月26日12:43

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よたよた日記362「帯に短し襷に長し」

■風邪薬で、風邪そのものは治らない! その理由を医師が解説
(J-WAVE NEWS - 12月25日 07:40)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=260&from=diary&id=5914763

「ほんとに市販の風邪薬って効かないのよ」

「帯に短し襷に長し、効き目は悪しってのが定説になってるわよね」

「売れ筋のパブロンを飲んでも効かなくて、、、」

「、、まあ売れ行きと効果は別物だから、、、」

「次に買ったエスタックやルルゴールドもダメだったの」

「いろいろ試してみたわけね?」

「そうなのよ、自分に合う風邪薬がないかなと思ってね」

「どうだった?」

「みんな同じね、ベンザブロックやストナやコルゲンコーワやコンタックやカイゲンまで試したけど結局全部ダメだったわ」

「風邪薬に特効薬や即効薬ってのは無いってことなのかなあ、、」

「でもさ、あんまりでしょ?これだけ買っても効く薬が無いって?」

「まあね、、、、」

「で、薬局の人に文句を言ってやったのよ、なんで風邪の特効薬を売らないのよ!って」

「そしたら、なんて?」

「『それは無理なんです、そんな都合のいい特効薬が一つできてしまったら他の風邪薬がぜんぜん売れなくなってしまいますから』だってさ」


年末になってこの一年をゆっくりと振り返ることができる人は幸せだ
良いことも悪いこともすべて我が事と引き受けて、たとえちっぽけな小舟であったとしても
自分の棹捌き、舵取りで世間の荒波を乗り切ってきたという自負と自信を持つことができる
そしてその自負や自信こそが来るべき新年への期待と希望に繋がってゆく

この一年をきっちりと締めくくらなければ次の一年への展望が開けることはない
たとえ年をまたいで貫く棒のようなものがあったとしてもそこには必ず分節というものがあるはずだ。旧年の反省や思い出を心に刻み残すことをしなければ新年という新しいノートは手に入らない。一昔前ならほとんどの人がそうやって大掃除をし、年賀状を書き、餅を搗き、迎春準備をしたものだ

ところが今はそうもいかない。自分が漕いでいた小舟は世間の荒波にもまれてあっという間に波間に沈んでしまった。いくら漕いでも小舟は前に進まず波間の藻屑のように揉まれるばかり
必死に浮き上がろうともがいても掴むことができるのはロープや浮き輪ではなく際限のない絶望だけである。そんな難破船が地方の入り江に都会の片隅に折り重なるように座礁している

言うまでもなく難破船の乗組員には一年を振り返る余裕はない
その時限りの生存欲求だけでタコ壺の中の空気を漁り、ワカメの雌株を齧る
一年などと悠長な人間的時間を考える余裕もなく一瞬一瞬の生きるか死ぬかの生物的時間に翻弄されるしかない

冬のボーナスが過去最高で96万円を超えたとか
年末年始に海外旅行する人が過去最高予想とか
そういうニュースに登場するような人はおそらく今年と来年をうまく切り替えて繋げられる人たちだ。しかし預貯金もなくその日暮らしの難破船の乗組員たちにとって年跨ぎの計画など夢のまた夢の話。年末年始の風物詩がどんどんなくなっているのは余裕のない難破船の乗組員たちが増えているからだろうと思う。たとえ難破船の乗組員であってもせめて年越しそばとお雑煮くらいは食べたい。いくらお正月がめでたいと言われたって砂糖を舐めるしかない正月はイヤだ
せめて雑煮くらいは食わせろ!




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