mixiユーザー(id:20839049)

2019年11月15日23:45

61 view

別れの曲

『別れの曲(Abschiedswalzer/La chanson de l'adieu)』兵庫県立美術館にて。副題として「ショパンを愛した二人の女性〜Zwei Frauen um Chopin」。ドイツ1934年、ゲツァ・フォン・ボルヴァリ監督、ヴォルフガング・リーベンアイナー、ハンナ・ヴァーグ、ら。早めに並んで良かったです。長蛇の列、売り切れ空席なし。フレデリック・ショパンとフランツ・リストの「ポロネーズ」連弾シーン、痺れました。ショパンが年下かと思いましたが、リストより一歳半年上だったんですね。既にパリでも活躍していたリストが後からやって来たショパンに対して太っ腹な対応を見せていたシーンが嬉しいです。ロシアに対して蜂起する祖国ポーランドを離れていた事に対する悔恨の思いの丈をピアノにぶつけて拍手喝采を浴び、成功への足掛かりを掴んだショパンが女流作家ジョルジュ サンドとマジョルカ島へ行こうと浮き足立っている矢先、ポーランドからパリに駆け付けて来た恋人コンスタンツァの健気な事と言ったら。忍の文字を持って自ら貧乏クジを引き、堪え忍びながらショパンの元を去ろうとするコンスタンツァに対してエチュード第3番ホ長調を引き続けるショパン。こんな未練を残しながらの悲しい背景があったとは。「練習曲作品10-3」が日本では「別れの曲」と呼ばれるようになった、と。
フォト

フォト


1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年11月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930