どうしても逃れられないものがあります。
例えば「生まれ」に付随したことです。
両親を変えることはできないし、
実際に生まれた日も変えることができません。
でも最近になると、これまで変えにくかった
性別や容貌、国籍など宿命的と思われていたことが
普通に変えられる時代になりました。
それでも変えられないことってあるんですよね。
京王百貨店で開催されたドールハウス展の
ロクロ体験の作品が焼きあがってきました。
今年は参加者の減少により作品数が少なかったので
二の窯までしか炊かなかったのだそうです。
例年、窯の場所によっては出来不出来があり、
今回もそれなりの心配はあったのですが、
焼き上がってきたものはほとんど良いできでした。
体験作品も掛かった灰が溶けて透明になりましたが
事前に掛けておいた、ガラス質がほとんどない
緋色に発色する釉とマッチし、さらに貫入も入り、
上品な焼き上がりになりました。
ちょっと残念だったのは、口の部分です。
素焼きの時には作品の口は滑らかだったのですが、
降り落ちた灰の付き具合が一定でなかったのか
かなり凸凹になってしまった事です。
通常の大きな作品では気にならないのですが、
ミニチュアの宿命で少量の灰でも影響が出ました。
それを除けば90点のできだったと思います。
早く見せたくて、窯出しの翌日に発送したのですが
喜んでもらえたでしょうか。
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