今朝、録画していたテレビ東京のカンブリア宮殿を観ていたら、オーダースーツのSADAの特集をやっていました。
番組の冒頭では、今、紳士服業界は冬の時代を迎えていて、量販店大手の4社(青山、コナカ、AOKI、はるやま)が軒並み赤字に転落という話をしていました。
今回紹介されたSADAは、元々は紳士服のオーダーシャツの製造、下請けから始まり、そごうを大お得意先として、バブル期は急成長したそうですが、拡大路線が裏目に出て、そごうも一時、経営破綻して、業績が悪化したそうです。
現在の社長は、3代目ですが、一橋大を出て、「家業で役に立つかもしれない」と東レに入社したそうです。29歳の時に家業が大変な事になり、「戻ってきて欲しい」と言われて、戻ってきたんだそうです。借金が25億程ある上に、経営が赤字になった状態で呼び戻されたので、来た時は、本当に呆れたそうです。でも祖父が「迷ったら茨の道を行け」という話をされていたので、「なんか別なことをしなければ」と格安のオーダースーツをやることにしたんだそうです。
それが当りに当たり、経営も赤字から黒字に転換したのですが、それが逆に自分で自分の首を絞めることになったようです。
2008年には、海外の投資ファンドに身売りし、佐田氏も経営から一時退いて、経営コンサルタントに転身していたそうです。
ところが、2011年の東日本大震災で再度、赤字に転落し、外資のファンドも撤退して、またしても社員から「もう一度戻ってきて欲しい」と懇願され、古巣に戻ったとのことでした。
そこで、格安のオーダースーツを作るだけでなく、販売も始めようと最初に都内に試験店舗を作り、軌道に乗ると全国に53店舗を作って、拡大したそうです。
とにかく格安スーツを作る為に、裁断の自動機を導入し、店舗も1階ではなく、雑居ビルの3階以上の所に構えたそうです。3階以上にすると坪単価を3分の1に抑えられるとのことで、「いいものを安くする為に抑える所は徹底的に抑えたそうです。
初回、お試し価格19,800円の他に、24,800円から作れるので、既成の服を買うのと変わらない価格で作れるので、非常に好評なんだそうです。
最近では、女性向けのスーツに力を入れていて、53店舗の内、女性店長が11人いるという位です。女性客には、女性の店員が採寸するので、安心して行けるということです。
今では、千葉ロッテマリーンズ、ベガルタ仙台、柏レイソルの選手用のスーツも手掛けている位、ビジネスユーズも増えているそうです。元なでしこの澤穂希もSADAのスーツを着用していたと言ってました。
私は営業職でないので、スーツを着ませんが、お試しで19,800円で作れるなら作りたいと思いましたね。なので営業職の人はもっと魅力を感じたかもしれませんね。
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