ニホンヤモリは、シーボルトが新種として報告し、種小名に、japonicusを付けたのですが、ユーラシア大陸からの外来種で日本固有種ではないさうです。東アジアのヤモリは大きくて色も派手で大声で鳴くさうです。ニホンヤモリは主に民家やその周辺に生息し、森には棲んでゐないのださうです。
昔から人に身近な存在で、人家内外の害虫を捕食することから家を守るとされ、漢字では「守宮」あるいは「家守」と書きます。お腹の赤い水生動物のイモリは井戸を守るので「井守」と書きます。以前、台所の窓に夜になるとヤモリ一家が4~5匹が現れ狩りをしてゐましたが、このごろ現れなくなりました。
環境省のレッドリスト(準絶滅危惧)の指定を受けてゐて、日本全国でも少なくなってゐるやうです。
昆虫やクモ、ワラジムシなどの節足動物が好きなやうで、灯を求めて集まる蚊や蛾なども捕まえてゐました。窓ガラスに手足の平で張り付くのですが、ガラス越しに見る五本指は実に愛いらしいものです。
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