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2019年09月27日23:30

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驚異のオーセンティック・ボイス!

ある女性が、こう言ったのですよ。

「私はいつも、人を怒らせてしまいます。何気なく言った言葉でも、相手のために言った言葉でも、いつも裏目に出て、相手を怒らせてしまうのです。
私は、相手を不快にさせてしまうに違いないです。人に接するのが怖いです」

「なるほど、あなたは超能力者なのだよ」

「えっ?」

「ウルフ・メシングという男がいてね。彼は、強い思念を相手に伝える能力があったというのですな。
たとえば、キップなしで汽車に乗った時、ただの紙切れを車掌に渡して、キップと思い込ませることができたというのだ。
スターリン政権時に、銀行の出納係に、ただの紙切れを小切手と思い込ませて、大金を引き出させたという、有名な実験記録があるよ」

「そんなこと、できるんですか?」

「うむ、ヒトラーの宣伝担当だったゲッペルスという男は、非常に良い声をしてたらしいのですよ。彼がラジオでヒトラーを称えたら、国民は熱狂したというのだ。ある研究者によれば、ゲッペルスの声紋とジョン・レノンの声紋は、同じだったらしい。
人の心に影響を与える声というのがあるのだ!
そしてやはり、ヒトラーの演説も、人に影響を与えたのだよ!」

「ええっ!では、私の声も相手に影響を与えてるんですか?」

「うむ、もはやそれは、超能力というべき現象なのだ。名優ジャック・ニコルソンは、レストランのメニューを朗読しただけで、レストランの客全員を感動させたらしい!
オーセンティック・ボイスとも呼ばれているらしいのだがね。
君にも、その力はあるのだ!」

「ええっ!じゃあ、どうしたらいいんですか?」

「使い方次第ですな!
ウルフ・メシングやゲッペルス、ヒトラーは、人の心に影響を与える力を持っていたのだよ。
最近の例では、ベストセラー作家の青いターミネーターが、人を癒すオーセンティック・ボイスを持っているという都市伝説がある」

「青いターミネーターが、オーセンティック・ボイスですか!」

「うむ、多胡 肇さんも、オーセンティック・ボイスの持ち主だ!」

「それ、誰ですか?」

「知らないのかねっ!多胡 肇さんは、ラジオ体操の体操指導者だ!彼のオーセンティック・ボイスは、日本の朝を引っ張るのだよ!多胡 肇さんが昨夜、どんなに飲み過ぎていたとしても、どんなに体調が良くなくても、朝は必ず元気一杯だっ!」

「オーセンティック・ボイス。ぜひ知りたいです!」

「ふむ、オーセンティック・ボイスを獲得するさまざまなテクニックがあるのだよ。
そのひとつは、詩の朗読。
そしてもうひとつは、怪談だ!」

「か、怪談ですか!」

「そう!『快』を語るためには、対極にある『怪』も語る必要があるのだ!
怪談は、強烈に人の心に影響を与えるテクニックなのだよ。内容が怖くなくても、オーセンティック・ボイスによってめちゃくちゃ怖くなるのだ!
まずは、稲川ボイスをマスターするのだっ!」

ちょっと、微妙なオーセンティック・ボイスマスターたちです。(  ̄▽ ̄)






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