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2019年09月16日23:46

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金曜は……

 金曜は、会社を早めに上がり、本日でジャック&ベティで公開終了となる、
 「サマー・オブ・84」。
 これは、1984年を舞台にしたホラーサスペンス。
 15歳のオカルト好き少年デイビーは、世間を騒がす連続殺人犯が、向かいの家に住む警官の男なのではと睨み、悪友3人とともに独自に捜査を開始するが……

 これはホラー映画と言ってもあまり怖くない。
 むしろ、少年同士の友情、初々しい年上のお姉さんとの恋、とよく出来た青春映画として楽しめた。
 ただ、後味のよくない映画、と言う評を事前に知っていたのが失敗で、’80年代の映画であれば、ハッピーエンドとなる結末の先に何かある、と予想がついてしまったのが残念……

 この後、桜木町駅前の立ち食いで蕎麦を手繰り、そしてブルク13で、
 「人間失格 太宰治と3人の女たち」。 
 これは、太宰治が小説「人間失格」を書くに至る背景を、蜷川実花監督が大胆な解釈で描くもの。
 1946年、東京。作家・太宰治は、夫の才能を信じる妻の美知子に叱咤されながらも、酒と女に溺れる自堕落な生活を送っていた。
 資産家の令嬢である太田静子と恋に落ち、静子の日記を参考に「斜陽」を書き上げた太宰は、山崎富栄の家で愛欲に溺れる日々を送るようになり……

 蜷川実花の映画と言えば、様々な花を多用し、赤基調のどぎついまでの色彩センスに彩られた映像世界が特色だが、この映画は昭和21年の日本、と言う事で、色彩はかなり抑えられている――その分、太宰の吐く血の赤が鮮明に映えるのだが……
 物語としては、太宰が女たちに依存していたのは知られているとしても、女たちの方も依存していた相互依存の関係にあった、と言う解釈に基づき、女目線で太宰の末期を描いていくものになっている。太宰を演じる小栗旬が本来陽性の役者な事もあって、今までにない太宰像になっているように思う。
 女たちを演じた女優陣もそれぞれに見せ場を作るが、やはり二階堂ふみがいい。脱ぎっぷりもいいし、カラミも大胆だ。むしろ、脱ぎ担当でもいいくらいの沢尻エリカが露出控えめなのはどうか、と思った。
 また、蜷川組常連の藤原竜也、三島由紀夫を演じた高良健吾は短い出番ながら強い印象を残した。

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