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2019年09月02日10:09

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THUMB SUCKER

PEDROの新作「THUMB SUCKER」を聴いた。
PEDROとはBiSHの最年少メンバーであるアユニDのソロ・プロジェクト。
警戒心をより強めたあのちゃん、あるいはやさぐれちゃった乃木坂46の与田ちゃん、といった感じの無愛想な女の子が、蓄膿症気味で舌足らずで小生意気なアニメ声で歌うプロジェクトである。
僕はそんな無愛想で小生意気な歌声のアユニDが好きである。
ちなみにBiSHの推しメンはアイナ、チッチ、モモコ、リンリン、そしてアユニD。
ごめん、アツコ!

昨年、7曲入りのミニ・アルバムをリリースしてから約1年ぶりの、今回はフル・アルバムのリリースになる。
前作同様、ギタリストにNUMBER GIRL(再結成しましたね!)の田渕ひさ子が全面的に協力している。
基本路線は前作同様、3ピースによるロック・バンド。
ギターが前出の田渕ひさ子、ベースがアユニD、ドラムスが毛利匠太。
楽曲によっては別のベーシストがプレイしている。

今回は何故かavex trax から、ユニバーサルミュージックのEMI Records に移籍してのリリース。
アユニDらしい、ちょっと小生意気でちょっとやさぐれた感じの楽曲が多い。
でもアユニDって、実は芯は几帳面で生真面目な面を持っているのは「BiSHのキレッキレJAPAN」を見ていると判る。

それはそれとして。

全体的に田渕ひさ子のギターが大活躍している。
彼女のギター・アルバムとして聴くことも可能なんじゃないかな。
そしてなんといってもアユニDのヴォーカル。
時々何を歌っているのか判らなくなることもあるし、「蓄膿症気味で舌足らずで小生意気なアニメ声」でちょっと背伸び気味に歌う様は、聴く人を選ぶだろうけれど、一旦ハマッてしまったらもう抜けられない。
一匹狼で決めているつもりでも、本当は寂しがり屋なくせに、それを強面の表情で隠していて、回りからは煙たがられるか、陰湿ないじめを受けるか、それでもしっかりと目を見開いて前に進んでいく、でも本当は甘えん坊なの、だってアルバム・タイトルが「親指しゃぶり」でしょ。
そんな歌声、と言えば判るだろうか(すみません、判らないですよね……汗)。
一本調子のようでいて、楽曲によって結構歌の表情を変えてもいる。
早いテンポの曲もスローな曲も、きっちりとこなしている。
多少贔屓目に見ていることは承知のうえで書くと、ヴォーカリストとしての力量はかなり高いんじゃないかな、と思っている。
少なくとも個性的なヴォーカリストだろう。
そしてそのヴォーカルからは、アイドルよりも、ロックを感じる。
むしろロックの中に時々アイドル的なキュートさを感じる、といった方が正しいか。
そんなところにも魅力をすごく感じている。

初回限定盤には前作「zoozoosea」の7曲全てを、アユニDのベース、田渕ひさ子のギターとリアレンジで再録されたボーナスディスクが付いてくる。
これも良いです。

猫背矯正中/PEDRO

NIGHT NIGHT/PEDRO

Dickins/PEDRO

おちこぼれブルース/PEDRO

super zoozoosea/PEDRO

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