◇ニュースの感想：鬱屈した感情

なぜ「ドラクエV」はここまで「語られる」のか？　“ビアンカフローラ論争”がいつまでも終わらない理由と「ドラクエV」というゲームの巧妙さ
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=5752560

ちゃんとした感想は08.8.29(スーファミ版)や07.7.20(PS２版)の日記(リンクを張ろうとしたが私からは管理者用のアドレスしか見られないようなので日付だけ)に書いてるので、いまだにくすぶってる｢嫁論争｣とやら＋について書きます。きっと主観が大量に入っているのでかなり過激なことも言ってると思いますごめんなさい。あのイベントにわだかまりはあるけどゲームとしては前の日記の通りの評価ですので！あと両方ソラで描けるくらいには好きです。DS版はやってないのでデボラは描けません。

さて、個人的な感情で言うと、あの出来レースを｢嫁論争｣とか｢究極の選択｣と表現されると、正直なところ腹立たしいです(汗)。だってあれどう見たって最初からビアンカありきの茶番じゃん。｢冒険の歴史書｣では堀井氏｢９割以上にビアンカを選ばせるつもりだったのに７割しか選んでくれなかったのでDSではもっとわかりやすい引き立て役を出した(意訳)｣って大白状してるじゃん。価値観の多様化した21世紀ならともかくスーファミ当時｢幼馴染と金持ちなら幼馴染を選べ｣というのは筒井筒でもIFでも定番のテンプレだったじゃん。小さいつづらを選ぶのと同じくらいの流れだったじゃん。その上にアンディやら病弱なダンカンやら前夜の嫁候補の描写とかダメ押しでノセノセしておいて何が｢究極の選択｣だふざけんなと言いたい。あのイベントで本当に演出したかったのは｢究極の選択｣じゃなくて｢こちらが用意した最強のヒロインに『主人公が自主的に選んだ』という箔をつけてさらに思い入れてもらうこと｣だったんじゃねーの？とさえ邪推したくなる。当然小説も天空物語もビアンカ１色。一応フローラのグッズも申し訳程度に出ただけ噂に聞くわさびチョコワよりは誠実だったか(フォロー)。
で、ただでさえ多くのフローラ派が肩身を狭い思いをする中、選ばないと彼女の詳しい人となりがわからないのをいいことに、いたストやDQ９ではフローラ｢だけ｣性格が捻じ曲げられるにいたってはもはや明確な悪意を感じる次第。これでビアンカも平等に｢年下の主人公に縋りつくヤンデレ女｣くらい捻じ曲げられていたんなら｢センスはともかく、こういう作風なんだな｣と納得はできたのに、最強ヒロインビアンカ様はきれいなビアンカ様のまま。なにこれ少女漫画のイジメ？
そして、こんな念入りであからさまな工作が受け手に概ね素直に受け入れられてるというのが堀井氏というかDQというかの恐ろしいところだと思ってます。これに限らずDQって他がやったら炎上するようなイベントを受け入れさせたりプレイヤーに普段絶対言わないことを言わせるスキル？みたいなのが超常現象かってくらい高すぎる(例：ファミコン時代にDQ派が主張した｢FFがDQに比べて駄目なところ｣をそれなりに網羅した８は特に何も言われず/同じく８には『ニセコイ』で荒れたエピソードをさらにひどくしたようなことを自主的にやらされる必須イベントがあるがこれも特に問題にならず/７には抗日デモの主張をそのまま戯画化したようなイベントがあり、心配になってネットの反応を見に行ったら日本人が抗日デモみたいになっていた)。だからもし堀井氏が映画版の演出をやってれば、噂のどんでん返しも普通に受け入れられていたんじゃないかと思います(絶対の信頼)。それこそ｢DQ１とポートピアを交換するように｣！

(あ、あと私はフローラの時の贈り物は一切受け取ってないのでそっちのことはわかりません。ベホイミとイオナズンは使ったけど。)