競馬にボロっカスに負けた夜、残り20年を思う。

「最近、暇な時間に漫画を読んで、ゲームをして、映画を観て、読書をして、そこで得たものをアウトプットしていれば、自然に年収が増える状態になったので、遊んでいても生きていけるもんなんだなと思います」

贔屓の競馬ブロガーＫさんのブログは為めになる。
まだ３０代後半の彼は一応名の通った大企業のリーマンだった過去を持つ。
今は、競馬予想を売りつつ、不敗のパチスロ技を身につけ、ブログのアクセスとアフィリエイトで日銭を稼ぐというやつ。
年収はリーマン時代の倍を超えたらしい。

彼だけではない。
ＳＮＳの時代にあっては、「遊びながら収入を得て生きてゆく」したたかな者が彼方此方にいるようだ。
「収入口は複数持っておくのが生きる知恵」と教えてくれた彼は、高卒だが極めて頭のめぐりが良い男。品の良い我がご学友にはついぞ見られないタイプの人間だから、一途に惹かれてしまう。

還暦定年後、今の会社で嘱託で残る道も考えていたが、やっぱりやめた。
人生最後の20年。
大学卒業以来、心ならずも身を置いた金融業界の宿命か、アナリスト試験を始め４０本近い様々な業界試験をことごとくクリアしてきたが、なんのクソの役にも立たなかった。
いや、役に立たせる方途を放棄してきたのかもしれない。
これからの最後の20年、今まで使ったことのない知恵を使おう。
それが本来の私だったはずだ。