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鑑賞は初日が休みだったので、初回での鑑賞でした。
主人公の年齢相応で、中高生向けといった作りでしょうか。CMで拳銃のシーンがあったので、エヴァノゲリオン並みの重い話になるのかなと思ったのですが、そうでもなかったです。
拳銃は主人公たちを追いかけさせるだけの理由づけであって、それを持つことの重要性は二の次でした。何回か撃ってるけど安全装置はあるんだよねぇ。
お話は「本来はこうであったのがそうなっていた」けど「そのための犠牲は御免だから、本来に戻そう」でしょうか。すごく狭い範囲の内輪だけのお話です。
しかし、その辺でちょっとお話の甘さというか綻びが見えてしまいました。
異常気象によってニュースで「けが人や死者」の報道がやっていないはずは無いんです。四六時中やっているそれを、ヒロインが見ない訳は無いでしょう。そしてヒロインは母親と死別しています。「自分のせい」と重く受け取らない訳は無いですよねぇ。その部分からして、別れのシーンはもっと重くなければいけなかったのではと、思います。
更に言うと現状で、台風や豪雨災害で被害を受けている人が現実にいます。そういった人にとっては、とても深刻な問題です。このお話ではそういう問題があった前提で、天気のコントロールが出来る人物の行く末を書いていますが、被害を受けてい(た)る人の面には一切触れられていません。人によっては「不謹慎」と取る人もいるかもしれません。
ついでに言うとテルテル坊主のマスコットは地味過ぎです。猫もジブリ並みにしつこく出さないとインパクトに欠けます。ヒロインの描いたカバみたいなのを前面に出せば良かったのにと思います。
全体的に「君の膵臓を食べたい」と「ペンギンハイウェイ」で見たような部分が、ちらほらとあった気がします。
緊迫感が薄いのと、歌は魅力的ではありますが「前世」やら「運命」やらを押していないのでラブコメとしても薄い感じです。
つまらなくは無かったけれど。
あと、ちょうど雨が降り続いている時期で、観る前に降っていた雨が、観終ったら青空になっていたのはタイミングが重なって面白かったです。
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