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2019年07月02日22:57

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拒絶や失敗すら楽しめ ハナーVSアドラー その6 バトル16から18

【バトル16 対人関係の主導権】

アドラー「父に殴られたから関係が悪くなった、ではなく父との関係を良くしたくないから殴られたことを持ち出している」「因果律が逆転すれば自分が主導権を握れる」「対人関係のカードは常に自分が握っている」「私が変わったところで変わるのは私だけ」

ハナー「事実は変えられない。変えると捏造になる。だが解釈は変えられる」「相手がどう思うかは相手の領域、自分がどう思うかは自分の領域」「相手がどう思うかで自分の考えを大きく変える必要はない」「相手が嫌うから自分も嫌うのでは、しょせんつまらない相手の影響を受けていることになる」「相手がたとえ嫌っていても同僚であればこちらは普通に接する。無視されようが罵声を浴びようが、それはそれ、これはこれ」

結果:引き分け

講評:主導権を握り自分から見た関係性を変えられるとみるアドラー。自分がやれることだけに着眼し、相手との関係性を変えることはけっこうどうでもいいハナー ただ結局ほぼ同じ内容か


【バトル17 個人の分析】
アドラー「赤面症だから意中の相手に告白できないのではなく、意中の相手に告白できない言い訳として赤面症を必要としているからである。一番恐れているのは相手に拒絶される事」「心と体、理性と感情、意識と無意識は別のものだが。感情だけが独立して怒鳴るわけではない」「人間をこれ以上分割できない存在ととらえ『全体としての私』ととらえるのを全体論という」

ハナー「相手に拒絶されることや失敗すら楽しめずして何の人生か。相手が拒絶するのは相手の領域なのだから仕方のないことだ。努力はすべきだが結果は受け入れるべき。それができない連中がストーカーになったりするのだ」「酒のせい、たばこのせい、生まれや容姿のせい、運が悪いせいとするのは自分の領域を狭める行為である。自分の領域にあることなのに他の責任にするのは、目先としてはラクだが、自分が成長する機会を失う」「人間には多様な側面がある。一面を見てその人物として判断するのは危険である」

結果:引き分け

講評:アプローチは異なるがやはり語っている結論は類似している。


【バトル18 共同体VS全体利益】
アドラー「対人関係のゴールは共同体感覚」「他者を仲間とみなし、自分の居場所があると感じることを共同体感覚という」「自己への執着を他者への関心に切り替えていく」「他者からどう見られるかばかり気にしている=承認欲求にとらわれるのは実は自己中心的」「あなたは共同体の一部であって世界の中心ではない」「私はこの人に何を与えられるかと考える」「所属感とは与えられるものではなく自らの手で獲得していくもの」

ハナー「まずは全体利益の最大化で全体に貢献する、その後適正な利益配分で自分もちゃんと利益を得る」「聖人君子である必要はない。ちゃんと報酬を得て無理をしないから長続きする」「自己犠牲をする必要はない。だが全体を常に考える必要はある」「最初は自己中心的でよい。そこから同心円として広げていく」「本当に忌むべきは自己焦点主義」「周囲の仲間と楽しくやれるかどうか。人生の当面の目的はそれに尽きる」

結果:アドラー勝利

講評:自分中心視点は仕方ないとするハナーと世界の中心はあなたではないと喝破するアドラー。自然な感覚として許容されやすいのはハナー説だと思われる。ただ、その後の他者への貢献で所属感を得るところまで触れたアドラーに対して、ハナーは利益の分配という形までしか踏み込めていない。ここで逆転されていると判断
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