高級食パンをイートイン

あべのハルカスの裏からTSUTAYAに突き当たる細い街路、巴通り沿いに高級食パンのお店「嵜本(さきもと)」がオープンした。この手のお店、キタやミナミにはすでにけっこうあるが、あべの界隈ではおそらく初めて、1斤900円(税込)するにもかかわらず(ただし全長はふつうの食パンの2倍強)、店頭に行列を見かけることしばし、いつのまにかすっかり人気店になっていた。

高級食パンなんて無縁のものと、前を通り過ぎするばかりだったが、ある日店内を覗くと小さなイートインスペースがあることに気がついた。たまたまこの日は行列なし、店内も私の小腹も空いていたタイミング、ひょっとしたらこの食パンに小ロットでありつけるのではと飛び込んだ。この手のお店にありがち、カウンターでの段取りは文字通りのオーダーメイドなり。

で、組み合わせた結果がこのフォト。プレーンな食パン1枚(280円)にレギュラーのバター(100円)、そしてアイスコーヒー(400円)というもっともシンプルかつお安く済むパターンにて780円。パンやバター、ドリンクのグレードを上げ、多くのテイストから選べるジャムを追加したりするとあっさり1000円突破、はたしてあべの民はこのお値段をどうとらえるだろうか。

もちろん食パンはこの上なく美味、持ち前の貧乏性がこのときとばかり発揮され、多いめに盛られたバターはすべて塗ったくってやった。私が食パンにかじりついているあいだにも来客はひっきりなし、ほとんどが予約した食パンを出来上がり時間に合わせて引き取りにきた模様、ふだんはベタ極まるあべの民がどことなくセレブっぽく見えてくるから不思議なものだ。