無言歌は続く

　昨日の雨の後　畑には十分に入れず　取り合えズッキーニとスイカの受粉に　裏の腐葉土が置いてあるところから出てきたカボチャに雌花が咲いたので　これも受粉　ニュージーランド産のカボチャ　場所と変えて日本でタネから育つか　要するにゴミ箱からカボチャが育っていると云ふことだ　農家は生ゴミはゴミ出しをせずに落ち葉とともに一箇所に集めて　二、三年に一度天地返し　今年の春天地返しをしたところ　カボチャの種を捨ててあるので出てきた　と云ふかほぼ毎年　ゴミ置場からカボチャかジャガイモ　あるいはトマトの苗が出てくることがある　今年は鬼柚子の下に瓜の苗が五、六本出てきた　そういえば昨年　鬼柚子の向かい側に瓜を作ったな　熟した瓜がこの辺りでタネを残したか

　今宵の音楽は　ショパンリサイタル　アルゲリッチ
　ショパン：
・ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 作品58
・ポロネーズ第7番変イ長調 作品61『幻想』
・ポロネーズ第6番変イ長調 作品53『英雄』
・3つのマズルカ
　第36番イ短調 作品59-1
　第37番変イ長調 作品59-2
　第38番嬰ヘ短調 作品59-3)
　マルタ・アルゲリッチ（ピアノ）
　録音：1967年1月

　今宵二枚目は気分を変えて　インソムニア　鬼束ちひろ　今年の冬か昨年にどこかで200円くらいで買ったもの　CD 今日まで聞かずにいた　名前は聞いたことがある

　畑にも入れんじゃしょうがない　川越のタネ屋さんにでも遊びに行こう　と云ふことで野菜を持っていく　一時間くらいおしゃべりをする　その後大型量販店に出向き　母が居間で寛ぐ椅子を購入　昼は白河ラーメン　あれ　どこで買ったのだっけ　ひと月前の旅で買ったのかな　ラーメン後ひとつ　三玉しか入っていなかったが　食べ切るに時間がかかるな　我が家はうどんにしろラーメンにしろ　ひと玉は二人分　夕飯も少ない　中とろ一人4切れに焼き鳥一本　ご飯味噌汁　ナスとピーマンの炊き合わせ　普通より小さめのご飯茶碗程度の器に入っている

　幾度も読んでいる遠藤周作の「沈黙」　ふと脳裏で反芻を試みた　登場人物の言葉が鮮明には蘇らないけれど　映画のように脳裏には映る　悲しい物語だ　昭和二十年　二十一歳の若者の歌　のちに歌人となる人の歌だ

　　神われと共に敗れぬ
　　神ゆゑにこのむなしさに
　　たふるといふや

　　あまりにも静けき神ぞ
　　血塗られし手もてつぐなふ　
　　すべてを教へよ

　心がボロボロだ　終戦はこんな人が多くいたと思われる　戦争のない国でいてほしいが　みんな自民党に入れるからなあ　自民党に入れると軍備が拡張するのがわからんのかな