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2019年04月16日14:15

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ノラ・ジョーンズ新譜「ビギン・アゲイン」を聴く

とりあえずは7枚目のオリジナルアルバムということになっているけれど、正確には新譜とは言えないかも。すでに配信のみで発表されていた4曲に新たな3曲加えただけの7曲仕立てトータル29分足らず。なので単なるツナギにすぎないなどとの辛い評価もネットではあちこちに。カバー曲はいっさいなし、全曲彼女自身あるいは彼女と制作スタッフとの共作。

スタジオにマイク1本立てただけ、みたいなライブ感を最優先。彼女がすぐそばで歌っているように聴こえるのはすべての曲に共通しているが、バックの演奏に関しては曲によって遠近感があり、ある楽器の音だけをワザと曇らせているような部分もいくつか。ほとんどの曲がギターレス、彼女のサウンドの特徴のひとつでもあるオルガンの響きは今回も効果的。

基本的には彼女をふくめ参加ミュージシャンが曲ごとにいくつもの楽器を担当、つまり巧妙なミキシングによってこの臨場感は演出されているのかと今更ながらのことに納得。そして歌詞はごくごくシンプル、思いついた言葉をすぐ口にしているような感覚。こちら購入したのは輸入盤だけど、国内盤の歌詞和訳が川上未映子とか。これにはがぜん興味がわいてきた。

今回の掌編、ひとことでまとめると前作「デイブレイク」ではジャズに原点回帰したと言われた彼女、ふたたび模索の旅に出たというところでしょうか。まあこれからの季節はあまりふさわしくないかもしれないけど、彼女の歌声とそのホンワカしたサウンドにはやっぱりしみじみ、トガった音の合間に聴く、いい意味での箸休め的音響かもしれないなと思った次第です。
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