…正午まで、アルバイト。
帰宅後、DVDでジョン・ヒューストン監督の「アスファルト・ジャングル」と、J・C・チャンダー監督の「アメリカン・ドリーマー/理想の代償」を観ました。
☆「アスファルト・ジャングル」(1950)監督 ジョン・ヒューストン 出演 スターリング・ヘイドン、ルイス・カルハーン、ジーン・ヘイゲン、ジェームズ・ホイットモア、サム・ジャッフェ、マリリン・モンロー、マーク・ローレンス、アンソニー・カルーソ、ブラッド・デクスター
サンフランシスコ。刑務所から出所したばかりのドックはさっそく宝石泥棒を計画し、ノミ屋のコビーの紹介で弁護士エメリックに資金調達を相談した。エメリックはドックたちの仕事によって得た宝石を手にして、愛人アンジェラを連れて国外逃亡を画策する。
ドックは金庫破りのルイや用心棒としてデイックス、車の運転にガスらを雇い、50万ドルの宝石を手に入れるのだが……。
いやぁ、素晴らしいッ!…正直、こんなにも面白い、よく出来た映画だとは思いませんでしたッ!
実際、「アスファルト・ジャングル」って言ったら、プレイク前の若きマリリン・モンローの出演作としか予備知識がなく、なんとなく地味なギャング映画か何かくらいのつもりで観たワケですが……。
…これがとんでもなく面白い、上出来の犯罪映画だったんですねぇ。ホント、隠れた傑作です!
出てくる、出てくる、なんとも怪しげな有象無象がいいですねぇ!
登場人物一人一人が、なんと言うかキチンと息をしている。じつに個性的でありながら、ちゃんとリアリティを持ち、活き活きと映画の中で生きているんです!
ジョン・ヒューストン監督作品もずいぶん観たと思うけれども、個人的にはヒューストン映画でいちばん好きな作品かも知れない。
…肝心のモンローはほんとに端役で、登場場面はほんのちょっとなんですけど、それでもやはり不思議に印象に残る魅力を感じました。
『彼らも別に
変わった人間ではない。
犯罪とは 人間の努力が
裏側に現れたものにすぎない。』
☆「アメリカン・ドリーマー/理想の代償」(2014)監督 J・C・チャンダー 出演 オスカー・アイザック、ジェシカ・チャスティン、デヴィッド・オイェロウォ、アレッサンドロ・ニヴォラ、アルバート・ブルックス、エリス・ガベル、クリストファー・アボット、マシュー・マー、グレン・フレシュラー
1981年のニューヨーク。モラルを無視したつぶし合いが平然と行われている石油業界に乗り込み、公明正大なビジネスを経営理念に掲げた会社を夫婦で立ち上げたアベルとアナ。
全財産を投げ打って事業拡大に必要な土地の購入に取りかかるが、それを待っていたかのようにオイルの強奪、脱税の嫌疑といった思わぬ問題が降りかかってくる。
アベルたちの悪評が広がり、銀行の融資も絶たれ、アナとの仲も揺らぎだす。
…2度目の鑑賞です。初見のときよりも、面白く観ました。
原題は “ A MOST VIOLENT YEAR ” 、「もっとも暴力的な年」。 …正直、ハナシとしては地味なものなのに、そんな題材をこんなにも面白くするのは、やはり監督の演出力なんだろうなぁ。
…初っぱなから終幕まで、途切れることのないこの “ 緊張感 ” はナンなんだろう。
主演のオスカー・アイザックとジェシカ・チャスティンが、たまらなくいいッ!
この作品も、それこそ「アスファルト・ジャングル」同様に、やっぱり登場人物がみんな生きて息をしているんですよね。…なんか、その実感がいいんですねぇ。
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