mixiユーザー(id:12923117)

2019年03月20日09:21

106 view

『女王陛下のお気に入り』感想

〜「ロブスター」「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」で注目を集めるギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス監督が、18世紀イングランドの王室を舞台に、女王と彼女に仕える2人の女性の入り乱れる愛憎を描いた人間ドラマ。18世紀初頭、フランスとの戦争下にあるイングランド。女王アンの幼なじみレディ・サラは、病身で気まぐれな女王を動かし絶大な権力を握っていた。そんな中、没落した貴族の娘でサラの従妹にあたるアビゲイルが宮廷に現れ、サラの働きかけもあり、アン女王の侍女として仕えることになる。サラはアビゲイルを支配下に置くが、一方でアビゲイルは再び貴族の地位に返り咲く機会を狙っていた。戦争をめぐる政治的駆け引きが繰り広げられる中、女王のお気に入りになることでチャンスをつかもうとするアビゲイルだったが……。<映画.comさんより>

フォト


        フォト  フォト

またまた感想遅れましたあせあせ(飛び散る汗)ダッシュ(走り出す様)

いやあ、もう、大好きでしたね。
最初っから、演技、演出、カメラ、音楽、衣装等全てがボルテージがmax!
そんなに突っ走ったら、途中が息が切れちゃうんじゃないの?って心配になったけど、最後の最後まで、リードしたまま、力強く駆け抜けていきましたねウマ
とにかく飽きない。ずっと、ずっと、楽しませてくれる。

宮廷の見事な映像美、ユニークなカメラワーク、ドラマティックな演出、盛り上げる荘厳かつキャッチ−な音楽、見事なファッション(男性陣のカツラ!)そして、三大女優の見事な演技、もう、もう、最高of最高としか。

詳しくないですが、カメラの動きがほんと面白かったです。
天井映したと思ったら、ストンと床に落ちたり。
のぞき込むような映し方だったり。

荘厳な宮廷内で繰り広げられるまさにドロドロの人間関係。アビゲイルは泥に突き落とされるし、アンとサラは泥風呂でかつてやってた遊びに興じる。

オリヴィア・コールマンは、オスカー納得の素晴らしさ。
表向きは威厳を保ちつつも、時に妙に子供っぽく振る舞ったり、わがままだったり。
17人もの子供を失ってしまった喪失感とつきまとう孤独の影を絶妙に表現していて素晴らしかった。
レイチェル・ワイズは、ひたすらクールで、しっかり者。それでも、時に焦りの色も。
「嘘をつかないのが私の愛よ」っていう台詞がまさに、サラでしたよね。
エマ・ストーンは、念のために書いておきますが、メインキャストの中で、唯一英国人ではなく、米国人ですぞよ。それなのに、それなのに、あの溶け込み具合!とにかく表情が豊か。間の取り方、絶妙な言い回し、可愛いわ、小悪魔だわ、温かみもあるけど、したたかで。。。いやあ、助演女優賞あげても良かったかと。

ハーリー役のニコラス・ホルトは、作品のめちゃいいアクセントになってましたよね。
マシャル役のジョー・アルウィンは今後出演作が続く注目の男優さん。

エンディングの解釈は人それぞれかも。

ランティモス監督作は、森と動物とダンスがよく出てくるような。
今回の予告にも出てくる踊りは、かなり好きだったなあ。
とりわけ、後方からぐんぐん前に出てくるあの動きは、最高!

後で知ったんですが、この作品の撮影監督ロビー・ライアンという方は、アイルランド出身の方で、私が尊敬するケン・ローチ監督作を3作をも手掛けていらっしゃるという。
http://www.foxmovies-jp.com/Joouheika/staff.html
(私を泣かせた『あなたを抱きしめる日まで』も)
いやあ、私が虜になったのも納得!?

俳優さんの魅力が思う存分引き出されていて、ずっとゾクゾクさせられて、ひたすら面白かったです!
5つ☆
9 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年03月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

最近の日記