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2019年03月13日08:40

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気が付けば洋間ばかり

 都路には私と同じ年の建築士がいるのだが、どちらかといえば昔気質で、和
風の建物ばかり造っていた。ところが、震災後に彼が手がけた建築を見てびっ
くり。いずれも洋風建築ばかりなのだ。急に趣味が変わったとか、建築コスト
を安くするためではあるまい。理由ははっきりしている。
 そう、畳で過ごせない高齢者が増えているのだ。先日の法事も、お寺の内部
に並んでいたのは椅子ばかり。1時間近くも正座して、足を痺れさせながらお
経を聞いている時代ではないのである。そういえば群馬の婆ちゃんの法事も、
椅子になっていたっけ。さすがにお寺は洋間にできないが、全国的にそういう
傾向になっているのかもしれない。
 洋室だったのは精進揚げで使用した中華料理店だが、改造前の和室時代をは
っきり覚えているだけに何か不思議な感じ。でも、参加者の多くは杖をついた
りしており、当たり前のように椅子に座っていた。私も10年前に比べれば足
腰が弱っていると実感しているが、まだ5kmは歩けるし、自宅の和室の居間
で苦労したこともない。でも、いずれ椅子に座る日常が待っているのかも。こ
れも高齢化社会の一面なのだろう。
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