英TVドラマ(BBC)「ドクター・フー」の2005年からの新シーズンは、シーズン1が通算9代目のドクターで、シーズン11の13代目ドクターは、初の女性である。huluでは、これまでシーズン1〜10が配信されていて、少し前からシーズン11の配信が始まり、毎週1話ずつ追加されている。
新シーズン1〜10はどれも面白く、また、設定や背景ストーリーが複雑なので、私は殆どのエピソードを2回以上見ている。先代、先々代の時の伏線が回収されるような話だと、何があったか、うろ覚えだったりするし。(笑)
(異星人のドクターは、重傷を負うなどすると「再生」して全く違う外見になる、という設定であり、シーズン10時点で2000歳を超えている。)
ところが、ドクターが女になったシーズン11は、現在(3/2)配信されている第4話まで観たところ、あまり面白くない。なぜだろう、と考えてみると。
1.ドクターの基本性格が、女性にはそぐわない、または女性では表現しにくい。
2.代替わりすると、俳優が交代するので、話し方や身振りのクセが変わるのは当然だが、これまでは設定上も性格が微妙に変わっていた。ところが13代目は、基本性格以外の個性がない(表れていない)ため、存在感が希薄である。
3.英国流のユーモア、ギャグが影を潜めている。
4.ストーリーがショボい。シーズン10までにはあったSFの味や哲学的思弁がなく、単なるアクションものに近い。そのうえ説教臭い。
と、いうような点に気づいた。撮影には特に不満を感じないから、やっぱ、脚本と演出の問題だろうなあ。ドクターの宿敵「マスター」の女性版「ミッシー」は魅力的だったのになあ。
そんなわけで、「待望の」シーズン11にはガッカリしてしまった。んが、第5話の予告を見ると、以前の雰囲気に回帰しそうにも感じたので、期待してみようか。再びガッカリ、にならないことを願う。(笑)
ログインしてコメントを確認・投稿する