「都路の母」の４９日

　週末、私にとって都路の母である吉田才さんの４９日法要が行われた。本当
は２２日なのだが、早めにやるのはかまわないという仏教にありがちなルール
で人が集まりやすい日に設定されたようだ。ただ、月の中旬は繁忙期と重なる
ため、私の内心は冷や冷やもの。取材の指令もなく事なきを得たが、仮にそう
でなくても法事を優先したであろう。
　集まったのは親族･親戚２０数名を除くと５人くらい。私もその１人だが、
隣家や本当に親しい人くらいしか４９日は声がかからない。妻の代役ではダメ
だと判断したのもそのためだが、この日は晴れて気持ちのいい法要になった。
親族や親類も知っている人ばかりで、昔話に花が咲く。やがてお寺での拝み方
が１時間弱あり、その後に墓参りとなった。本来なら雪道で通りにくい季節だ
が、暖冬のお陰でほぼ全員が参列。墓前で手を合わせた。
　この日は引き出物なしなので香典辞退と招待状に書かれており、その後の精
進揚げも近くの中華食堂で。といっても立派な折り詰め、刺身、おふかし、ソ
ーメンなどが用意され、飲みものもたっぷり。賑やかなことが好きだった才さ
んに相応しく、楽しい会食になった。喪主が「今ころになって寂しくなってき
た」とこぼすので、夜に自宅へ訪ねて二度飲み。さすがに翌朝は体が重く、昼
寝も２時間以上してしまった。たぶん１周忌にも招かれるんだべな。それだけ
深い縁ということになる。