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2019年01月23日08:24

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「志の輔らくご GIZNA MODE」と立川流四天王

 「志の輔らくご GIZNA MODE」。マイミクさんから頂いたチケット(6000円もする!)、どうもありがとうございます。MODEは詣での意味らしい。

 中に入ってみたら、まず驚いたのが豪華な物販。梅干や入浴剤、御朱印帳まで売ってる。さらには寄席文字の色紙書きの小父さんまでいてる。

 客席に入って見てもビックリ。客席がLの字型で非対称になっている。向かって左に渡り廊下で、客席は正面、脇正面、斜め正面。斜めの位置の柱が取り払われていて、斜め正面を向いて志の輔師は演じたから、斜め正面が特等席。私の席はその特等席でした、良い席。


 一席目:志の輔師「モモリン」(新作)。前座を使わず、いきなり始まった。

 マクラで、会場を選んだ理由を話し始めた。能->日本文化->くまモン、と振って自然な形でネタに入る。

 ネタは新作。ゆるキャラグランプリで地元市長が試しに被ってみた被り物が取れなくなって、という。爆笑。最後、白足袋を履いたくまモンが出てきて座布団を回収したところまで合わせた演出がスゴイ。流れるような自然で完成度の高い演出。


 落語の後は、長唄。「年の初め」「さくらさくら」「雪やこんこ」など童謡から、「多摩川」だの伝統的な演目まで。私って音楽アレルギー(音楽を聞くのがとても嫌い)なんだけど。長唄は大丈夫でした。自然の音に近いからかしら。気持ち良くもないけれど、五月蝿くもないんだよね。


 仲入り


 二席目:志の輔師「井戸の茶碗」。こんどは一転、古典落語。

 マクラでふるさと納税について振り、交渉ごとの間に入るツラサ、と話を展開させ、ネタに。

 ネタ。普通の「井戸の茶碗」だけれど、細かいチューニングはされている。屑屋さんが武家屋敷の前を通らざるを得ない理由を伏線敷いていたり、いきなり嫁ではなく最初は奉公からだったり。おかげで、やはり演出がとても自然ですんなり楽しめる。爆笑。



 さて、これで立川流四天王を全員聞いたことになる。立川流四天王をそれぞれ一言で表現すると、
  演出の志の輔、 演技の談春、 了見の志らく、 脚本の談笑、
といったカンジでしょうか。。志の輔師は、他の要素も高レベルだけれど演出が特に優れていると思う。他の師匠連より割高な料金を払っても良い、と思わせる完成度の高い演出。逆に、演技は談春師の方が上だし、新作落語の脚本の出来は談笑師の方が上だと思う。落語に対する了見は、志らく師が秀でている印象。志の輔師は演出の人ですね。
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