タイトルから分かりにくいがインドで安価な生理用ナプキンを作った人の話。
結婚したての主人公は嫁が月に何日か、雑巾にもしたくないような汚れた包帯のような布を洗って人目のつかぬように干しているのを見つける。
嫁に聞くと生理時に使うものであると告白し、主人公はそんな汚いものでは病気になると思い薬局でナプキンを買うが、これがとても高い。(55ルピーで日本円では80円ほどだがインドの物価では使い捨て出来るようなものに使う金額ではないらしい。)
主人公は鉄工所で働いており、かなり器用で物作りが上手いのでナプキンを自作してみるが、まだ当時のインドは古くからの因習、言い伝え、偏見があり、生理の事を口にするのも憚れ、生理中の女性は家の中でも特別な所に隔離される時代、男が生理用品を作った、いや作ろうとしているなんてことが世間に知れれば家族どころか村中から八分にされる始末。
主人公は出て行き、ある村にたどり着きナプキンを作る機械を作り、清潔で安価な(2ルピー)ナプキンの作成に成功する。
が、上述のとおり生理が口にするのも穢らしい時代に男からナプキンを受け取るものすらいないが、ひょんな事で知り合った女性のおかげで販売の突破口を開く。
ナプキンは評判となり、大量に生産をしなければいけなくなり雇用に悩むが、まだまだ女性の自立が遅れていた時代なので、女性でも作れるように機械をバージョンアップさせる。
安価なナプキンが評判を呼び、インド国内以上に中国、アフリカにも主人公の作る機械、ナプキンが評判になり、ついには国連でスピーチをするまでになる。
こういう立身出世のお話。
国連でのスピーチは本人が英語を話せないが通訳の手を借りず、自分の言葉でするつたない英語で話し、これが涙を誘います。
ひとつ嫌な所だが、あれだけ色眼鏡で見ていた家族、村人たちの手のひら返しがえげつない。
そこが妙に気になりました。
インドの女優さんはみんな顔も小さいし綺麗ですね。
作中インド映画らしく踊りを見せてくれましたが、エンディングで踊りのシーンを入れなかったのは残念でした。ちょっと期待していたもので。
過去に、NHKでこの主人公を特集した番組があったそうです。再放送しないかな。
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