【映画】『シン・ゴジラ』

東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生。首相官邸での緊急会議で内閣官房副長官・矢口蘭堂（長谷川博己さま）が、海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する。その後、海上に巨大不明生物が出現。さらには鎌倉に上陸し、街を破壊しながら突進していく。政府の緊急対策本部は自衛隊に対し防衛出動命令を下し、“ゴジラ”と名付けられた巨大不明生物に立ち向かうが……。

公開時未見でしたが、ようやくアマゾン・プライムビデオにて配信されているので本編を観る事が出来ました。
批判的な意見も多々あるのは承知の上で書かせて頂きますと、素直に面白かったというのが偽りの無い感想でして、川崎市、鎌倉市、大田区、品川区の住民の皆様は、被災されたものの舞台に入って羨ましい限りでして、何故か協力として足立区の名前が出てくるのですが、どこで協力したのかが知りたいところ。何せセリフのある役だけで300人を超える大所帯なのでどこから感想を纏めたら良いのか悩むところですが、眼鏡を外した故、大杉漣さまの役は初めて観ましたし、総理大臣として登場したのもビックリ仰天。『哭声　コクソン』で異様な役を熱演した國村準御大が統合幕僚長として結構美味しいところを掻っ攫っていくのも見所なんですが、ラストのクレジットを見るとその他大勢扱いなのが凄いと申しますか、これだけ豪華なキャスト陣を観たのは、『華麗なる一族』以来の気が致します。

この作品を観て意外だったのは、最初のゴジラさんは案外と可愛く描かれていて、それが徐々に悪役へと変貌していくところでして、これは人間が敵対的な行動を取るにつれてと言う意味合いを込めているんでしょうね。

最後になりましたが、東京美術倶楽部所蔵の片岡球子画伯の『めでたき富士』を首相官邸のシーンで観れて、実物を先に観てしまった自分としてはちょっと嬉しかったのでありました。


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