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2018年12月07日09:23

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映画 「ロッキーホラーショー」

和田誠さんの著書で「お楽しみはこれからだ―映画の名セリフ」という本を若いころ読んだ。

色々な映画を紹介し、その中のセリフを載せていて解説している内容で
ネットで検索しているとこんな文章があったりする。

映画 『パリで一緒に』

「ホールデンがタイピストのオードリイ・ヘプバーンに言う。
『秘密を教えよう。<フランケンシュタイン>と<マイ・フェア・レディ>は同じ話なんだ』。
人間が人間を作る。または作りかえるという発想は同じで、やり方によっては怪奇物にもなるし、
ロマンチックなものにもなるという、いわば脚本作法を言ったものである」。

こういう話が羅列されていて、パート7くらいまで出ている。


ーーーー

たしか、その中か「続〜」に、このロッキーホラーショーのことを書いていて
イラストを載せていたと記憶している。ストーリーは詳しくは書いていないが、
和田誠さんのイラストだけの
その記憶は鮮明で、この、2枚目の写真を描いていた。

その後、、京都にあった京一会館という名画座で、
上映した時に、観に行った。 同時上映はなんだったか忘れた。

当時の私は月曜日が仕事の休日なので、たいがいの映画館は、新作でも大ヒット作であっても、だいたいがどこも昼間は空いている。
で、その日も名画座だから、昼間入ると、数人しかいなかった、

で、
、、館内で、普通に映画が始まるのを待っているとその上映すぐ前に、何やら扮装をした若者が、私の席の前に7、8人座ったと思ったら、劇中に流れる歌を歌い、セリフをしゃべり、クラッカーを鳴らし始めた。
、、
、、は?なんだこれ? まったくわからない、、私の性格がおとなしくなかったら、抗議しようと思ったが、、あ、これはたぶん劇中にロック歌手かなんかが出ていて、そのファンの人たちなんだな、、、と解釈した。 

でその客たちが邪魔なので、席を前に替わって、鑑賞をつづけた。
観ていても後ろでわいわいと続けている、
何でその客たちが騒いだのかさっぱりわからなかった。

内容は、古い時代のホラーとSF映画を題材にしたロックミュージカルで、

新婚カップルの乗った車が郊外の道を走っている、、
深夜雨の中、エンコして助けを呼びに行った古城には、
宇宙から来たフランケンフルタ―博士が、人造人間を開発していた、
そこに閉じ込められて、ホモセクシュアル、バイセクシャル、
トランスヴェスタイト(女装)などの描写と共に、乱交も出てきての、
とんでも作品で子供は見ちゃダメ映画なのだが、
感動させてもらった。

その後、当時、京都のローカルテレビで放送していた、「ザッツハリウッド」
と言う、30分のアメリカで作られた映画紹介番組で
その「ロッキーホラーショー」のことを紹介してくれた。
この映画は、最初はイギリスの舞台物で、それを映画化し、
上映中はそうでもなかったのに、
一年間、世界を廻った後に、カルト映画に変身していたと。

アメリカの、どこだったかの大都市の一軒の映画館では、
ある曜日に毎回一度だけ深夜上映して、
客は、自分が好きな演者と同じ扮装をして、映画館内で一緒に歌い踊って騒ぐ、と。

館内の係りの人は、後の掃除が大変で、と。

はあ、そんなんかいー、だからあの時に、あの客はそれを、、
という作品で。

その番組では、製作者にインタビューして、その現象を、
「そんな映画になるとは思っても見なかった」とのことで驚いた、
そして、同じ雰囲気の映画をもう一本
「ショックトリートメント」というのを作るんだが、
そっちはぜんぜんのられなくて、失敗した、とまで紹介して。

ってな若い頃の話でした。


カルト映画という部類はこの映画から始まったという映画評論家も居ます。

その映画のヒロインがスーザンサランドンで、その後スターになっていきます。

ブルーレイ版には場内で騒ぐ音声付きの特典が入っているので、家の中で鑑賞でも騒げるようになってたり。

この映画の思想は、ストーリーさえ違いますが、
近年のヒットミュージカル映画「キンキーブーツ」という映画に踏襲されてたりします。

日本では、今年の「カメラを止めるな」ってのが、今の若い映画好きの人たちの心に、何年後かに
リバイバル上映され、
あの頃、映画館で熱中したよね、と、こういう雰囲気になっていくのではないか、
と想像したりします。




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