北センチネル島　の雑感・２

北センチネル島で、アメリカ人青年が原住民に殺害された事件。ネットで第一報を見たときは眉唾だったのだけれども、テレビなどで犠牲者のＳＮＳ画像付きで報じられるようになったのを見て、ようやく事実だったんだなぁと実感する。

一部のまとめサイトは、青年がユーチューバーであるかのようなタイトルを付けていた。少し前に北朝鮮で逮捕拘束されていた日本人も、早い時点で映像クリエーターだと裏付けが取れていたのに、ＤＱＮなユーチューバーとして紹介するまとめサイトが多かった『。自ら危険な場所に行くやつは　ユーチューバーだ』という偏見。

先住民が弓矢で殺害の米国人、訪問目的は「キリスト教の布教」
http://www.afpbb.com/articles/-/3198832
>私は皆さんを愛しています、イエスも皆さんを愛しています…魚を持ってきました！

どれだけ呼びかけても、島民には言語が通じてないという罠。おそらくジェスチャー付きで呼びかけたのだろうけれど　どれほど意図が伝わったものなのかなと。

そもそも、以前にインド政府が島民と友好接触した際に、（因果関係は不明だけれども）島民に病死者が出てしまい、それ以来　再び島民は攻撃的になってしまったとのこと。

島民からすれば　外からやって来る人間が「友好的な振りをして島民を騙して　島に病気をもたらす悪魔」に思えたとしてもおかしくない話。青年のジェスチャーが伝わっていようが伝わっていまいが、島民からの攻撃は不可避だっただろうなと。『あいつは俺たちを騙そうとしている』

島民たちは　もちろん罰しようがないのだけれども、青年の島への上陸に協力した漁民たちは　８人ほど逮捕されたらしい。まぁ漁民たちにしてみれば、『何回か危ない目に遭えば　青年も諦めて帰るだろう』と、軽い気持ちだったのかもしれない。

>先住民が浜辺にチャウさんの遺体を埋めているのを漁師らが目撃した

遺体の回収には行けない現状、遺体が野ざらしのまま打ち捨てられていなかったというのは、不幸中の幸いなのかもしれない。もちろん、島民にとって「土に埋める」という行為が、埋葬の意図を持つものなのかどうかは分からないが。