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2018年11月14日14:22

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【NEWS】加算は医療機関に仕事をさせるためのもの

まだ妊婦加算だけ騒いでるのか。

この加算は妊婦さんに必要な配慮を病院にさせるためにあるものだ。 (3回目)

妊婦さんは使えない薬も多く、出来ない検査や治療も多く、
その代わりになる薬を調べたり、代替できる検査・治療を工夫したり、
妊娠してない人と同じようには診療できない体なのだ。

正確には「丁寧な診察」ではない。

検査・治療・処方すべてにおいて妊婦さんには行えないものがあり
「通常と異なる診療」になる。

妊娠可能と思われる年齢の女性に対し
妊娠してる・してないをちゃんと確認しないで
いつも通りに診療して処方箋出すると、
最悪おなかの赤ちゃんや妊婦さん本人に健康被害が起こる可能性もとてもある。

たとえば頭痛や怪我の痛みに広く使われているロキソニン
色々ご批判はあるが
これでも痛み止めの中では「ちゃんと痛みに効いて安全性もそこそこ高い」からこそ
多くの医者が痛みへの第一選択薬として処方する

しかしこのロキソニン、妊娠後期には「禁忌」となる。
後期でなくても慎重投与なので、
妊婦とわかっていて処方する医師はまず居ない
薬局でもロキソニンの処方箋を持ってきた女性が妊婦さんとわかれば
医師に問い合わせて別の薬にしろと提案する

痛み止めの処方自体を取り消しにするか
効果は低いが妊婦さんに対してもう少し安全な痛み止めに変更になる

妊婦加算は
産婦人科以外の病院に対して

「ちゃんと妊娠してるかしてないか確認しなさい。
 妊娠しているとわかったら、それにふさわしい配慮・工夫と指導をしなさい。
 そうしたら、その仕事に対して保険はお金を払いますよ」

という指示なのです。

「加算が取れるなら、そのお仕事します。」

こういう仕組みが無いと、意識の低い病院は仕事しないんですよ。

患者さんから「妊娠してます」と言われない限り
妊娠してる・してないをろくに確認もしないで
いつもどおり検査して薬出しちゃう医者はまだまだ多い。

ヤブから名医まで星の数ほど医者が居る中で
ヤブでも少しでも良い仕事ができるように
診療報酬は考えられて作られているのです。

つぶやきの注目順圧倒的1位のコメント
「妊婦であろうとなかろうと、丁寧な診察してくれよ。」
ごもっともです。

ヤブ医者でも少しでも丁寧な診察ができるように

診療報酬は
「妊娠可能と思われる女性に対しては必ず妊娠しているか否か確認しなさい
 妊娠していることがわかったら、
 妊婦禁忌や妊婦慎用の検査・治療・処方を避けて
 その代替になるものを工夫しなさい。」
と医療機関に命じているのです


良いですか?診療報酬は
「この仕事をすればその対価を支払いますよ」と言うとともに
「この仕事をしなさい」と 命 じ て い る のです。

この報酬の新設によって
産婦人科以外の病院はこの仕事を し な く て は な ら な い。

そして、保険医療機関は厳格に「値引き禁止」
価格競争に走る事により医の安全が脅かされるということのないよう、
これは厳密にしなければなりません。

仕事はしなくてはならない。
そして仕事をしたからには加算はしなくてはならない。
(その病院だけ加算取らない。となると値引きになってしまうから。)

病院によっては勉強不足で
「妊婦なら取ってもいい」と勘違いしてる所もまだあるかもしれない。
けどそれは今後「監査」で怒られて改善されるでしょう。
(改善しないと保険カットされちゃうから改善しないわけにはいかない。)

診療報酬・調剤報酬ってこんなかんじのものなのです。


「説明されてない」とのご指摘、
お金を払う側からすればもっともなご指摘ですが
診療報酬・調剤報酬は2年に1回コロコロ変わります。
既存の報酬の値上げ・値下げ、加算の新設・削除、あたりまえ

薬局でもお薬を受け取るとき、
処方箋受付1回ごとにかかる基本料もコロコロ変わります。
お薬手帳を持っていくと50円位お会計が増えていたのが
いつの間にか持って行った方が30〜40円安くなりましたね。

本来ならその改訂についてお1人お1人事細かにご説明すべきなのですが
病院でも薬局でも
まずは患者さんの治療上、必ず聞いてほしい事を優先にお話ししますので、
診療報酬・調剤報酬の改定内容についてすべてお話しできない現状があります。

改訂が2年に1回と頻繁な上に内容が激変することも少なくなく
すべての変更点をご説明すると
ざっとお話してもお1人当たり薬局だけで5分はかかるでしょう。

また、定期的にお薬をもらっている人ならともかく、
普段健康で前に医療機関に受診したのが数年前以上前、となると
間に診療報酬・調剤報酬改定が複数回はさまっていることになり
当時に比べて何がどう変わっているかなんて
すべて説明できる人ほぼ居ません。

結果、定期的にいつも同じお薬をもらっている人で
前回から金額の変わる人だけ、
金額が変わる事とその理由をお話しするにとどまっています。

患者さんも、診察で待ち、検査で待ち、薬で待ち、
「早く帰りたい!」というお気持ち、当たり前ですよね。
お待たせしてすみません


何が言いたいかと言うと
なるべく現場としては改善を努力していますが、
現状、このような状態はすぐには改善されませんので

明細を受け取ってください!そしてよく見てください!
「この料金何!?」とお気づきになりましたら
どうぞお気軽にお電話ください!!

(「明細要らない」って置いて行かれる方の多い事(涙)
 不正請求の加算を取られてるかもしれませんよ!)

きっちりご説明させていただきます!







■妊婦受診に今春から追加料金 批判に厚労省「理解を」
(朝日新聞デジタル - 11月14日 07:44)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5375071
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