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2018年10月04日23:11

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第4346話   証拠は耳に痛い

どうも、ともんじょです。

秋の夜長みなさんはいかがお過ごしですか?
読書するもよし、映画を見るもよし、ゲームをするもよし、絵を描くもよし。
秋はすごしやすいですから、楽しめますよね。
そんなボクは読書の秋です。
今年はノーベル文学賞が選考委員のスキャンダルによって発表はないっていうのがニュースになりましたね。
秋の風物詩のなかに、「今年も村上春樹さんは受賞を逃した」っていうニュースがありますけど、
逃すことはありませんでしたね、そもそも発表がなかったんだから。
その代わりの国際的な文学賞が設立されたけど、村上さんはそれを辞退したそうです。
結局、うぅ〜ん残念ってことになりますね。
ハルキストが強がっている場面がテレビで見られないのは少しさみしいです。
けれど、今年も村上作品を読むことにしました。
偶然、両親の蔵書に「ノルウェイの森」があったので代表作くらい読んでおかないとなって思い手に取ってみました。
母が読みたくて父に買ってもらった30年前の単行本、父は興味がなく読んでおらず、
母はウンザリして途中で挫折したそうです。
あらすじとしては主人公の「僕」が飛行機でビートルズの「ノルウェイの森」にが聞こえてきて、
20年前の大学時代のことを思い出すっていう話。
突然自殺した高校時代の親友と、親友の彼女、同じ寮に住むモテモテの先輩、大学で話しかけられた女の子、それぞれとのつながりが絡み合って話は進んでいきます。
で、簡潔に言うとこの小説のテーマっていうのが「生と死」なんです、
その表現方法として「性行為と自殺」っていうのが出てきます。
性行為と自殺っていうは対比なんですね。生きることと死ぬことの象徴として。
主人公の僕の周りには自殺した人する人がかなりいます。
そして、僕は人とのつながりの中にセックスがあります。
行きずりの人と関係を持つことがかなりあるんです。
これって村上作品では定番じゃないですか。ボクは読んで思いっきり口にしました。
「おい、またかよっ」って。
ボクは刊行順はバラバラに村上作品を読んでいるんですが、こればっかりだなぁって思いうんざりしてしまいました。
ノルウェイの森だけを取り出して、小説の性表現を見ればテーマとして、これはありなのかもしれないなっていう風には思えるのですが。
同じ著者における世界観で見てみると、同じような性格の奴が、同じような生活様式で、同じようなことしてる。っていう風に見えてしまいます。
それが作家性なんだろうとはわかっているんです。
森見作品だっておんなじように、四畳半にたてこもり、恋心を下半身にため込んで、ひたすらにジタバタするっていうのが森見さんの作家性なんですよね。
けれども、村上作品の場合にテーマや物語や世界は違うものなのにもかかわらず、
主人公のやっていることにそんなに変わり映えがしないっていうのが複数作品読んでみると、
かなり鼻についてしまいます。
どうやら、最新作の騎士団長殺しもほぼ主人公の行動は変わんないんだそうです。
そのおかげで数ページで本を閉じた知り合いがいます。
ファンの人には申し訳ないんだけど、これが世界的に評価されている文学なのか?って言ってしまいました。
「おれ?今、村上春樹読んでるよ」っていうと少しだけ感心されるって聞きますが。
世の中の人がどれだけ本を読んでいないのかっていうのがわかりますね。
「あ、そうなの?正直どうよ?」っていう風に突っ込めるようになれればいいんだけどね。
数年前のテレビでも村上作品を読んでいるっていうこと自体が自慢になり、それを読んでいるっていうところを人見せつけたい輩もいるっていうのを見ました。
なんてこいつとそれを取り巻く連中は薄っぺらいのやらって辟易しますよ。
おもしろい、おもしろくない、好き嫌いは個人それぞれです。
ちゃんと中身を吟味したうえでモノを言おうねって、思いました。
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