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2018年09月01日06:45

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天津丼は、日本オリジナルとはいえません。

私は食いしん坊ですが、食の世界は深いです。
だから、これが正統だと安易に言わないことにしています。

たとえば、酢ヒラメ、イカの印籠詰めなどを積み上げた盛り込みは、江戸前寿司だと思います。
しかし、『守貞漫稿』(江戸時代の風俗習慣を網羅した絵入り百科事典)をみると、鱒がネタとして使われています。(画像の中心。斜めになっているもの)だから、サーモンも伝統的な寿司ネタと言えましょう。

この記事を読んで、まず、私が危惧したのは、
一部の聞き取りだけで、間違った知識が定着するということです。
(もっともその前に、このサイトは捏造である疑いが濃厚ですが。)

かに玉は、中國でどの程度一般的かわかりません。
しかし、芙蓉蛋、あるいは芙蓉蟹という名で、中華料理として存在します。
https://www.xinshipu.com/zuofa/57552
どうやら、芙蓉蟹は、茶わん蒸しみたいなもので、炒芙蓉蟹が日本にあるものに近いですね。
インドネシアやタイには、日本と同じものがあります。スイートチリ味の餡がかかっているようなものが多く、タケノコやシイタケも入ります。観察すると、庶民が屋台で食べるもののようです。
今でも酢豚やエビチリよりもマイナーですから、かに玉は戦前はごく一部の都会の金持ちが稀に食べたものでした。
大戦期に日本軍が持ち込んだとは、到底考えられません。

海老のチリソースも同じです。
https://www.meishichina.com/Eat/RMenu/200504/2999.html
材料をみると、エラく辛そうです。日本の中華料理店では出せないでしょうが、やはり、原型はあり、陳建民のアレンジなのでしょう。

ちょうど、今やっている仏教がそうです。
ちょっと調べてみると、中国の仏教は多様であり、インテリも含めて一般の中国人はそれを知らないということに気づきます。
(しかも重要なことですが、日本には非常に優秀な中国人は稀にしかいません。優秀な人は、学生であれ社会人であれ、アメリカに行きます。中国人のことを批判する人がいますが、ホンモノをみていないケースがほとんどです。)

ところで、
丼のスタイルが一般的ではない、おかずが辛すぎたりするのは、やはり日本の食生活が貧しいのでしょう。
日本の普通の食事は、一汁一菜です。
だからこそ、おかずをご飯にかけるのでしょうし、とても辛いものは敬遠されます。

中國残留孤児の一家が来日して、日本人の親戚が、かどやの辣油の中瓶(500円くらいのもの)を渡したら、野菜炒めの上に、一瓶をドボドボ掛けたという話があります。

毛ガニや赤貝は、高級品とはみなされなかったので、浜辺にあっても取ろうとしなかったとか。

いまの食品の流通をみると、重税がかかっているとか、誰かがぼろもうけしているなどの事情はありません。

どうして、日本は食品が高いのでしょうか。



著名な「日本料理」の天津飯、その味は格別だった!=中国メディア
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=97&from=diary&id=5261322
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