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2018年08月31日02:59

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動向に注目している。

混乱も結構だが、そろそろ世界体操の日程が迫ってる。
告発の内容が事実に反しているとも思えないが
塚原一派がとってきた態度が本当に問題があったのかも
正直なところ分からない。
確かに、何か問題があったとしても
日本の体操界で塚原一派が残してきた功績は大きく
結果も出している上に権力構造も堅牢で
自浄作用も働かないのが難点である。

そして塚原一派=協会ではなく、実は分離して扱わねばならない部分があり
そこもややこしい。加えて、女子体操界ではかなり支配的な存在の
「朝日生命体操クラブ」というチームの代表者も塚原一派が担っている、
というのも更に問題を複雑にしている

僕はわざと世論に天邪鬼な意見を述べたいのではなくて
「難しい問題だ」と言いたいだけなのであるが
ハラスメント、今回はパワハラに関しての諸問題は
実に複雑な相関があって、協会が速見コーチと宮川選手に対して
危惧する部分と下した処分が妥当かどうかのみが引き金ではない。

例えば、他の選手はコーチから殴られることが無くても
宮川選手だけが個人コーチから殴られながら成長していく、
その姿を他の選手が横で見ながら、
健全性の高い集団練習が維持されるかと言うと
それは難しいだろう
それがセクハラの類ならもっと分かりやすいだろうか

だから「私は大丈夫です、パワハラを受けていません」が
あらゆるハラスメント排除問題の解除には繋がらないのである
況してや、協会が言うように
「バックヤードでは更に何が行われているか分かったものではない」
という懸念も全くその通りなのである。

ただ、世界的なトップアスリートが自らの精進の方法として
指導者に「もっと追い込んでください」と願っている場合、
この理屈を当て嵌められるかと言うと
それも難しかろう

つまり、奇しくもアメフトの彼と同姓の宮川選手が
後者のケースであった場合、協会としては
ナショナルチームの在り方としては容認できないけれど
宮川選手の個人のトレーニングとしては認めるしかなく
NTCと協会からの速見コーチの排除はある意味、正解かも知れない
僕はそう考える。

ただ、それを更に
協会が宮川選手に対して行ったパワハラと認定するかと言うと
実は、過去に何度も協会内でトラブルを起こした
女子体操界の支配的構造、それも「朝日体操ク」ありきの協会のやり方は
極めてパワハラ的であり全く無関係のところで引っかかるかもしれない

だけど
宮川選手はそう云われてもやむを得ない過程を経ている可能性も
実は排除できないのである
僕が知る限り、
体操や新体操と云う競技は一定の水準に達するまでは
絶対に指導者の助けがないと成長できない競技であり
その指導方法が千差万別なのも知っている。

そこで体操協会は公的な代表選手育成目的の組織として
強化指定選手を集めていて
ナショナルトレーニングセンター(NTC)という施設も存在しているわけだが
そこで千差万別の育成を受けた五輪候補選手を
整えていく仕組みになっているのである。
ところが朝日生命クが支配的であるがゆえに塚原一派の発言が
公的なのか私的なのか判断が難しくなるわけだ。
公的中立的な立場が必要な協会幹部に
特定クラブの指導者を委託する時点でこの問題は始まっていると言っていい。
他競技においてもしばしば見受けられるが
プロスポーツ競技の場合は
利害が予め一致しないことが明白なので
この問題については忌避策がとられている筈だ

サッカーの代表監督をJリーグチームの監督が兼任した場合、
自分の都合に良い選手起用をしている!と指弾される
あるいは
パワハラを受けた!と他のクラブ所属の選手に訴えられる
みたいなイメージだろうか。

いずれにしても、最近はやりの第三者機関が
「名裁き」を導き出せるのかどうか、が注目に値する。
宮川選手側の正義を尊重するのか、
協会や今までの支配体制下の事情を尊重するのか、である

最悪のケースとしては、
アマチュアスポーツは公費を投入したり、スポンサーが支援しないと
全部自腹でやるもの、というのを
改めて再確認する羽目になるかもしれない

■宮川選手のパワハラ告発で塚原副会長の会見や声明の予定立たず 体操協会が大混乱
(AERA dot. - 08月30日 14:51)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=5266788
 日本レスリング協会に続き、日本体操協会でも有力選手によるパワハラ告発が勃発し、大混乱に陥っている。

 29日午後、記者会見を行ったのは、2016年リオデジャネイロ五輪体操女子代表の宮川紗江選手(18)。
 日本体操協会幹部からパワハラを受けたと告発した。
 宮川選手は速見佑斗コーチ(34)が協会から無期限の登録抹消処分を受けた問題で、コーチから頭を叩かれたり、髪を引っ張られたりしたことがあったと認めたが、「練習に気合が入っていない時だったので仕方ないと思った。暴力は許されないが、処分が重すぎる」と処分の軽減を求めた。

 そして宮川選手は体操協会の塚原光男副会長(70)と妻の千恵子女子強化本部長(71)から速見コーチの暴力行為を認めるよう強要され、その中でパワハラがあったと訴えた。

 塚原副会長らから「このままではオリンピックに出られなくなる」と圧力を受けたとし、「家族もコーチも否定され、私は速見コーチと引き離されてしまうんだと恐怖と苦痛で全てがおかしくなってしまいそうだった」と訴えた。

 一方、体操協会も同日夜に記者会見を開き、速見コーチの処分経緯を説明し、改めて速見コーチによる暴力や暴言があったと認定し、処分の経緯や正当性を訴えた。

 一方、宮川選手にパワハラで告発された塚原副会長は30日、記者団に「なぜ、彼女が嘘を言うのかわからない」「30日午後にプレスリリース(声明)を出す。今後会見することもあると思う」と発言。

 だが、体操協会広報事務局はAERA dot. 編集部の取材に対し、「プレスリリースや会見の話は協会として把握していません。今後、動きが出ればまたご連絡します。今、副会長がコメントしている内容は協会としてではなく、個人としてのものです」と困惑した様子で話した。

 日本体操協会は30日午後、臨時パワハラ対策会議を開き、対応を協議しているという。

 ロサンゼルス五輪体操男子の鉄棒金メダリストの森末慎二さん(61)は30日のスポーツ報知でこう訴えている。

<紗江は、よく勇気を出して会見を開いたと思う><苦しい思いをしてきた選手は他にもいる。紗江の勇気ある行動を消さないために、新たな証言が出てくるはずだ><速見コーチの暴力については、もう一度、調べ直すことが必要だと感じる。協会側の調べではなく、冷静に一連の騒動を判断できる第三者に調査を依頼することが一番良い>

 選手と協会の間のみならず、協会内にも大きな溝がありそうだ。(AERA dot. 編集部・福井しほ)
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