18950121 NO2502 鉄道建築・電信線布設及び開港に関する条約締結の件
http://db.history.go.kr/item/level.do?sort=levelId&dir=ASC&start=1&limit=20&page=1&pre_page=1&setId=-1&prevPage=0&prevLimit=&itemId=jh&types=o&synonym=off&chinessChar=on&brokerPagingInfo=&levelId=jh_005_0080_0050&position=-1
駐韓日本公使館記録 5巻 八. 鉄道•電線•開港 貸金公債 上 (5) 鉄道建築電信線布設及開港に関する条約締結の件
文書題目 (5) 鉄道建築電信線布設及開港に関する条約締結の件
文書番号 機密送第五号
発信日 明治二十八年一月二十一日 ( 1895年 01月 21日 )
発信者 外務省 政務局長 小村寿太��
受信者 在京城 公使館 書記官 杉村濬
(5) 鉄道建築電信線布設及開港に関する条約締結の件
機密送第五号
本年一月十七日付で外務大臣より井上公使へ御廻送になった「日韓条約草案」中誤写の箇条がありますので、今般更に「別紙草案」をお届けしますので御引替御回付頂きたくこの件お願いします。
明治二十八年一月二十一日
外務省 政務局長 小村寿太��印
在京城 公使館 書記官 杉村濬 殿
[別紙]
文書題目 日韓条約 草案
日韓条約 草案
大日本国皇帝陛下及び大朝鮮国大君主陛下は、従来両国間に成立している好誼を益々親厚にし、且つ両国の利益を益々増進させるためここに大日本暦・明治二十七年八月二十日、大朝鮮暦・開国五百三年七月二十日において在大朝鮮国大日本国特命全権公使・大鳥圭介と大朝鮮国外務大臣・金允植との間に調印・交換した暫定合同条款の主旨に従い条約を締結させるため大日本国皇帝陛下は○○○を以って全権委員とし、大朝鮮国大君主陛下は○○○を以って全権委員とし、双方の全権委員は互にその全権委任状を照合して次の各条を訂約する。
第一条
大朝鮮国政府は大日本暦・明治二十七年八月二十日、大朝鮮暦・開国五百三年七月二十日、大朝鮮国京城において調印した暫定合同条款の主旨に基づき、釜山・京城間及び京城・仁川間の鉄道を大日本国政府又は大日本国政府が指定する会社によって建設することを許諾する。ただしその線路の詳細は別にこれを定める。
第二条
大日本国政府及び大朝鮮国政府において必要と認めるときは、両国政府協議の上前条の鉄道線路を延長することがある。
第三条
右の鉄道の所有権は大朝鮮国政府に属するものとする。ただし大朝鮮政府が建築諸費の全額を大日本国政府に償還するに至るまでは、鉄道の運搬事業は総て大日本国政府においてこれを管理する。しかしながら第一条に記す全線路開通の後五十ヶ年を経た場合でなければ大朝鮮国政府は建設諸費の償還をしない。
第四条
大日本国政府は毎年度この鉄道運輸上より生ずる純益の百分○○を大朝鮮国政府に贈与すること。
第五条
鉄道建設および運輸に関し必要なその他の細目は別にこれを約定する。
第六条
暫定合同条款中に記載している大日本国政府建設の電線および大朝鮮国政府建設の電線に関しては別に電信条約をもってこれを定める。
第七条
暫定合同条款第○条の主旨に従い通商貿易のため、来たる○○年○○月○○日より古阜 (若くは木浦)及び及大同江を開港すること。ただし開港に必要な細目の条項は別にこれを約定する。
第八条
本条約は両締盟国においてこれを批准する。その批准は本条約調印の日より○○ヶ月以内になるべく速やかに○○において交換すること。
以上の各条を確認するため両国の全権委員はここに本条約二本を調製し、共にこれに記名調印し、おのおの一本を授受する。
年 月 日
氏名
ログインしてコメントを確認・投稿する