「えんらえんら」。

原作ではスパスパと喫煙する非・好少年鬼太郎さんでしたが（決して非行少年ではナイ笑）、「えんらえんら」回では親父さんがタバコを吸っているシーンを見せてくれました。部屋の真ん中で子どもたちに囲まれて堂々と一服…昔はなんてことない風景でしたねー。当時は違ったイミでなんかいろいろ衝撃を受けたのを覚えているんですが、今喫煙している光景を見るとなんていうか、新鮮？なイミで違和感？を感じます…（笑）。
それに気付いたのはアガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」の最新リメイク版を見た時でしたが、出演者が揃いも揃って喫煙しまくっていたシーンでハッとしたのでした。

人間はタバコを吸ってもいいのだ（笑）。

純粋にそう思ったのと、久しぶりにタバコを吸っている人たちを見て久しぶりな故の違和感を抱いたのでした。
自分を除いて家族全員が喫煙者だった家庭に育ったので煙に抵抗がないのですが、しかし、やはり歌丸師匠が亡くなった原因でもあるタバコはあまり体によろしくないでしょうね。不覚にも歌丸さんの訃報に涙したわたくし…中学生くらいだったかな、笑点の収録があるってんで見に行ったことがあって、そこで歌丸さんにお会いしたことがあったんですよね。収録後、楽屋の前の通路に座っていらっしゃったのでサインを求めたら書いてくださった。歌丸さんのことはその頃からスキだったので、今回のことは本当に残念で涙が出てきます。
鬼太郎さんや親父さんは不死身の身体なので心配はないですが、人間のみなさん、タバコはほどほどに。


さて、「えんらえんら」。感想書こうと思って何度も何度も見返してたんですが、見れば見るほどカッチョよくなる宮沢鬼太郎さんに見とれて毎回ボンヤリ見ているので、ストーリーがいつも入ってこんのじゃ！（笑）どちらかといえば苦手だった宮沢鬼太郎さんだったのに…まさかこんなに虜にされるとは…（笑）。
スタイルいい！
足がキレイ!!
顔が端整!!!
なのにあの変顔がたまらん…!!!!!
そして美しい足であぐらをかいている姿勢と猫背具合にシビレル!!!!!!
山田くん（「大海獣」のほうの　笑）、座布団10枚持ってきて!!!!!!!!

宮沢鬼太郎さんばかりみていたので、正直うろ覚えで書きます！（笑）

ネコ娘とユメコちゃんとなぜかシーサーが仲良く銭湯へ行ったとき遭遇した煙ドロボウ事件。ネコ娘とユメコちゃんは鬼太郎さんにそのことを話していました。
お風呂で仲良く背中を流しっこしていたら突然煙が充満してきたので火事だと驚いて外に逃げ出したのに、燃えている様子がなかったのでした。

「火のないところに煙が出るなんて、おかしな話ですね」

と、一服中の親父さんに声をかける鬼太郎さんの声が優等生で悶える…この回、声のトーンも発言もいつもと違って鬼畜要素ナシ！（笑）全編優等生でした
その際お財布どころかネコ娘のお気に入りのおパンツまで盗まれた！とお怒りのネコ娘さんに、親父さんはちょっとむせ返りながら鬼太郎さんのセリフに同意してました。父さん今回は茶碗風呂じゃなくて灰皿の中に座ってタバコふかしてたの新鮮

「今、事件についてシーサーに調べてもらってるのよ」

と語るユメコ…シーサーまでもコキ使っとんのか…（笑）。
とそこへシーサーが慌てて帰ってきました。今度は梅の湯で煙事件発生とのこと！
それを聞いてみんなで駆けつけるとネコ娘たちが体験した時のようにもうもうと黒い煙が建物から出てきますがやはり火の手の上がっている様子はありません。
それもそのはず、その煙はえんらえんらという妖怪が吐き出していたものだったのです。ねずみ男と一緒になって悪さをしていたえんらえんらの目的は、お風呂屋さんから出る煙を食べる？こと。煙を紹介するお礼にねずみ男の商売…つーか火事場泥棒ならぬ煙泥棒の片棒を担いでいたのでした。もちろん、ネコ娘のおパンツとは知らずに盗んだのもコイツ、ねずみです（笑）。「カワイイからイタダキ」と持ち帰っちゃうシーンを見て、ホントに80年代自由でいいな！と思ったもんです（笑）。
煙が相手では戦いようがない鬼太郎さんは、知恵を求めて砂かけと児泣きに相談することにしました。
早速砂かけと共に、恐らく犯人と思われるえんらえんらが住みついていたという山奥の炭焼き小屋へ出かけます。えんらえんらは炭焼きをする時に出る煙を食べるだけのかよわい妖怪のはずでした。それがなぜ…、と不審がる砂かけ。
炭焼き小屋には児泣きがいました。が、お酒を飲んで酔いつぶれて寝入ってしまっていました。それを見てイラっとする砂かけと鬼太郎さん（笑）。

「児泣きじじい！」

とこの回最初で最後のいつものワンパク鬼太郎さん登場
砂かけにも責められた児泣きでしたが、ただ酔いつぶれていたわけではありませんでした。

「炭焼きのじいさんが亡くなった」

仲良くしていた炭焼き小屋のおじいさん。ちょっとした風邪が原因でした。それでお酒を手向けていた児泣き…それを聞いて砂かけもハッとし、その後ろで二人の会話を聞いていた鬼太郎さんもちょっとしょんぼり顔になってました。
このシーン、砂かけと児泣きのやりとりが丁寧だったんですけど、この回の後半の見せ場に続く伏線にもなっていたのでしょうかね。わたくし的にはちょっと気恥ずかしいシーンでもあるのですけど（笑）。
さて、えんらえんらはどうしたかという話しに戻ります。
町へ出て大騒ぎだ、と教える砂かけに驚く児泣き。

「都会の煙は毒じゃ！毒を吸ったえんらえんらは凶暴になるぞ！」

それは一大事！児泣きは炭焼き小屋のおじいさんとの縁だと、えんらえんらの連れ戻しに協力するのでした。

ねずみ男の言うこともきかなくなってきていたえんらえんらは、都会の排気ガスを吸い込んでご満悦。姿も大きく成長して煙をまき散らして動き回っているので人間たちは大パニックです。確かにえんらえんらが空中を飛んで向かってきたらメッチャコワイガタブル。
ねずみ男やネコ娘たちに絡んでいるえんらえんらを見つけた鬼太郎さんは、みんなを逃がす為に戦いを開始！
毛バリやゲタは通じないだろう、と考えた親父さんは、チャンチャンコで竜巻を起こしてえんらえんらを吹き飛ばしてみよう、と鬼太郎さんにアドバイス。

「はい、父さん！」

と従ったものの、竜巻の風もチャンチャンコ共々えんらえんらに飲み込まれてしまい、挙句にえんらえんらの口から吐き出されたチャンチャンコはなんかベッチャリ…

「と、父さん、煙で固まっちゃってる…！」

恐る恐るつまみ上げる鬼太郎さんの表情と仕草がカワイイ!!!しかしこれこの後着られる？（笑）
そんな鬼太郎さんに迫るえんらえんら…後ずさりする鬼太郎さんの背中にトラックの車体があたり、逃げ場がない…！

よし、壁ドンだえんらえんら!!!!（笑）
その後床ドンで決めてしまえーーーっ!!!!!（笑　←頼む!!!）

だってトラックを背にする鬼太郎さんがものすごくエロくて宜しかったんだもの……ウットリ…
でもこの後すぐに一反木綿が鬼太郎さんを連れて行ってしまいました…来るのが早いよ一反もめーん!!!!（笑　←バカ）

炭焼きの煙なんか刺激がなくて食べてられっか、と言うほどになってしまったえんらえんら。こうなったら封印するしかない、といつもの如く強硬手段に出る3期メンバーは、砂かけの家宝の香木を使って餓鬼穴に誘い込む作戦を決行することにしました。
鬼太郎さんと一反木綿がお香の煙を餌にしてえんらえんらを連れてきます。そしてうまいこと餓鬼穴に入ったえんらえんらを風の神から借りてきた風神袋に閉じ込めることに成功！
うまいこといって嬉しかったのか児泣きと砂かけもちょっとラブラブして（笑）、それをエヘへと笑って見ている鬼太郎さんがかわいいんだけども目は笑ってないんだよねこれが（笑）、とか思っていたら、風神袋が突然大きく膨らみ始めました！どうやら袋の中でえんらえんらが煙を吐き出した模様です！袋の口を閉じていた一反木綿が辛抱たまらずブチ切れちゃって、黒煙まみれになるみんな。

「息ができん！」

という砂かけを気遣って、児泣きは自分の蓑を砂かけにかぶせると、

「わしが戦っている間に逃げるんじゃ！達者でな！」

と親指をグッと立てて煙の中に走り去ってしまいました。
このグッドラックシーン、カッコイイかもしれないけれどわたしの中での児泣きカッコイイランキングには入らないです（笑）、なぜならこの児泣きマジだからブブーっ（笑）。
それを追いかける砂かけ…倒れる児泣きに砂かけが問いかけます。なぜこんなバカなことを、と。
児泣きは言いました…つーかこれを書くですかわたしは書くことは必要デスカ…

「一生に一度くらい、惚れた女子を守りたかったんじゃ…！」

以下割愛させてください（笑）。

起きられなくなった児泣きを見て、砂かけは1,200歳の青春の怒りを爆発させました。ここの見栄を切るシーン、地獄童子の登場シーンを彷彿とさせますね（笑）。
一世一代の大技、大砂塵？で自身も砂と化し、えんらえんらを砂に吸い込むとえんらえんらはコールタール状になり、砂かけも姿を消してしまいました…。

炭焼き小屋で炭を焼く児泣きの姿がありました。
小屋から上がる煙をおいしそうに口にするえんらえんらもいました。

「やっぱり炭焼きの煙が一番だ」

それを聞いて

「これからはわしが炭を焼いてやるから心配ないよ」

と言う児泣き。
その児泣きに炭の原料になる木を集めされられているねずみ男もいました。

「もう勘弁してくれよー、足が棒だよ」

とへとへとですが「ダメじゃ、もっとじゃ！」と許してもらえず（笑）。
そしてそこに、

「じいさん」

と声をかける砂かけがいました。
声をかけられてニッコリ頷く児泣きがカワイカッタ
コールタールになってしまった砂かけとえんらえんらは、妖怪病院の妖怪分離機にかけられて元の姿に戻ることができたのです。妖怪病院にもハイテク医療機械置いてあるんだなぁ（笑）。
みんなでお茶にするシーンがなんでもないけどすごくヨカッタです。
いつものメンバーでねずみをからかって笑って過ごす、そういうのがまた見られてヨカッタなと思いました。
…あ！ネコちゃんがいなかった…あーもー!!!



砂かけ1,200歳だそうです。アラビアの魔女ジニヤーさんは1,000歳くらいと言っていました。200歳の差しかないんですけど、随分見た目が違いますね…（笑）。
最終回前が児泣きと砂かけのラヴストーリーでした！（笑）なんなのもう…（笑）とか思ってましたけど、多分、二人へのご褒美回だったんでしょうね。あんまりメインで出演することがなかった長老コンビに、最終回前にスポットライトを当ててくれました都会の空気は汚れている、というメッセージがあったと思うけれど、そんなの忘れるくらい児泣きの告白に度肝を抜かれました（笑）。
100話以降のストーリーは特別回が多かったですよね。キャラクターに感謝を込めて（お遊びも入っていたかもしれないけど笑）通常とちょっと目先を変えた話しにしてくれたのかも。スタッフさんたちの愛情を感じますありがとう!!!



次回ついに最終回「鬼太郎ファミリーは永遠に」！
必死で父さんを探す鬼太郎さんと、鬼太郎さんと別れを決意する親父さんの気持ちが切ないです…。
父さんは目玉になってしまったから、自分の力では、自分の手では鬼太郎さんを守ることは物理的に不可能になってしまったけれど、物理的以上に息子を守りたいという誰にも負けない大きな気持ちがある。それが6期で実を結びましたねぇ…
その思いがある限り、絶対に鬼太郎さんを守りきれるし、鬼太郎さんも絶対に負けないと思う。