mixiユーザー(id:35441980)
2018年07月11日12:21
232 view
7月11日(水) #1646 今回の「西日本豪雨」について �� 〜西日本豪雨は台風7号のとんだ置き土産〜
おはようございます。木下藤吉郎です。
今から50年前の1968年(昭和43年)の今日、漫画雑誌『少年ジャンプ』創刊号が発売されました。
■創刊５０周年で「こち亀」復活 週刊少年ジャンプ - 産経ニュース
https:/
また、今から30年前の1988年(昭和63年)の今日は、声優の井口裕香(いぐち ゆか)さんの生まれた日です。
■井口裕香 - Wikipedia
https:/
7月11日 水曜日
今週は、この6日から8日にかけて西日本の広い範囲に大水害をもたらした豪雨について書いておりますが、きのうはその原因となった要素の一つとして、太平洋高気圧が例年より強く張り出している事を示し、さらにそれに加えて他にも原因要素はある旨を記して終わりました。今回はそこについて掘り下げてまいります。
タイトルからすでに示してあるように、今回の豪雨は台風7号の置き土産であると私は見ています。
これは言葉だけではなかなか説明が難しいですので、天気図の過去の記録から示してまいりましょう。
画像は、7月1日から9日までの、正午の時点での天気図になります。注目すべきは、列島を南北にうろついて見える赤と青の線(梅雨前線)と、その南北にある高気圧、そして台風7号です。
7月1日〜2日にかけては、関東甲信で梅雨明け宣言が出された事が納得できるかのように、前線より南側にある太平洋高気圧が勢力を強めて日本列島を覆っている様子がうかがえます。
しかし一方で、九州の西の海上を台風7号が北上しているのもわかります。この時九州は台風7号の「危険半円」(進行方向右側)が直撃し、暴風でてんやわんやの状況にありました。
3日になりますと、台風7号は日本海に抜け、前線があるあたりと同じ緯度まで北上しますが、ここからが気象庁の想定外の事態となるのです。
台風や爆弾低気圧は、周辺より気圧が低いので、周りの空気を掃除機のように吸い寄せる力があります。日本海に達した台風7号は、ここで北の冷たい空気を吸い寄せ、日本から北に離れた位置に存在していたオホーツク海高気圧を引きずり下ろした格好になったのです。その結果、前線も列島の直上まで南下し、日本列島は温暖、寒冷両者の空気が入り乱れる「戦場」と化したのです。
太平洋高気圧は依然強く、どんどん温かく湿った空気を前線に送り込み、一方で南下したオホーツク海高気圧も、前線上に新たに低気圧が発生した事でそこをめがけてまた冷たい風を送り込む形になり、結果としてその低気圧が東へ抜けて去る8日ごろまで、列島は前線が直撃し続け、未曾有の長時間豪雨となったのです。
9日、ついに西から太平洋高気圧優勢の気圧配置に変わり始め、九州、中国、近畿、東海、北陸が一気に梅雨明け宣言発表となり、翌10日は四国も梅雨明けとなりました。
しかしながら、オホーツク海高気圧がまだ強めの勢力を維持しているようで、それが東北の梅雨明け宣言を事実上阻止している格好になっています。
梅雨明けしたエリアでは、この先は天気図の説明だけでは話ができない複雑な要因が絡んで、晴れたりゲリラ豪雨になったりが決まるような天気傾向になります。その詳細についてはまた後日にいたしましょう。
今から50年前の1968年(昭和43年)の今日、漫画雑誌『少年ジャンプ』創刊号が発売されました。
■創刊５０周年で「こち亀」復活 週刊少年ジャンプ - 産経ニュース
https:/
また、今から30年前の1988年(昭和63年)の今日は、声優の井口裕香(いぐち ゆか)さんの生まれた日です。
■井口裕香 - Wikipedia
https:/
7月11日 水曜日
今週は、この6日から8日にかけて西日本の広い範囲に大水害をもたらした豪雨について書いておりますが、きのうはその原因となった要素の一つとして、太平洋高気圧が例年より強く張り出している事を示し、さらにそれに加えて他にも原因要素はある旨を記して終わりました。今回はそこについて掘り下げてまいります。
タイトルからすでに示してあるように、今回の豪雨は台風7号の置き土産であると私は見ています。
これは言葉だけではなかなか説明が難しいですので、天気図の過去の記録から示してまいりましょう。
画像は、7月1日から9日までの、正午の時点での天気図になります。注目すべきは、列島を南北にうろついて見える赤と青の線(梅雨前線)と、その南北にある高気圧、そして台風7号です。
7月1日〜2日にかけては、関東甲信で梅雨明け宣言が出された事が納得できるかのように、前線より南側にある太平洋高気圧が勢力を強めて日本列島を覆っている様子がうかがえます。
しかし一方で、九州の西の海上を台風7号が北上しているのもわかります。この時九州は台風7号の「危険半円」(進行方向右側)が直撃し、暴風でてんやわんやの状況にありました。
3日になりますと、台風7号は日本海に抜け、前線があるあたりと同じ緯度まで北上しますが、ここからが気象庁の想定外の事態となるのです。
台風や爆弾低気圧は、周辺より気圧が低いので、周りの空気を掃除機のように吸い寄せる力があります。日本海に達した台風7号は、ここで北の冷たい空気を吸い寄せ、日本から北に離れた位置に存在していたオホーツク海高気圧を引きずり下ろした格好になったのです。その結果、前線も列島の直上まで南下し、日本列島は温暖、寒冷両者の空気が入り乱れる「戦場」と化したのです。
太平洋高気圧は依然強く、どんどん温かく湿った空気を前線に送り込み、一方で南下したオホーツク海高気圧も、前線上に新たに低気圧が発生した事でそこをめがけてまた冷たい風を送り込む形になり、結果としてその低気圧が東へ抜けて去る8日ごろまで、列島は前線が直撃し続け、未曾有の長時間豪雨となったのです。
9日、ついに西から太平洋高気圧優勢の気圧配置に変わり始め、九州、中国、近畿、東海、北陸が一気に梅雨明け宣言発表となり、翌10日は四国も梅雨明けとなりました。
しかしながら、オホーツク海高気圧がまだ強めの勢力を維持しているようで、それが東北の梅雨明け宣言を事実上阻止している格好になっています。
梅雨明けしたエリアでは、この先は天気図の説明だけでは話ができない複雑な要因が絡んで、晴れたりゲリラ豪雨になったりが決まるような天気傾向になります。その詳細についてはまた後日にいたしましょう。
1
0
ログインしてコメントを確認・投稿する