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2018年07月02日08:02

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(394)

86年1月17日、熊本市体育館(テレビ生中継、観衆2,370人満員発表)。前田日明の訴えはどこ吹く風で、この日もUWFリーグ戦と新日本プロレスvsUWFのタッグマッチが組まれました。

新日本vsUWFは星野勘太郎、力抜山組と藤原喜明、木戸修組が激突し、15分56秒、藤原が力抜山を体固め。

UWFリーグ戦は高田伸彦と山崎一夫による2回戦。1回目の対戦では山崎のアキレス腱固めに対山崎初のギブアップ負けを喫した高田でしたが11分48秒、チキンウィング・フェイスロックで勝利。

IWGPジュニア・ヘビー級王座決定リーグ戦は山田恵一がブラック・タイガーの胸を借りる一戦。山田は後にイギリス修行時代、Bタイガーに大変世話になるのですが、この時はまだベテランにデビュー2年目の新人が挑むチャレンジマッチの域を出ず。

14分7秒、Bタイガーが暗闇脳天(旋回式ツームストン・パイルドライバー)からの体固めでフォール勝ちし12点、山田は2点。

セミファイナルはケンドー・ナガサキとハックソー・ジム・ドゥーガンが4分37秒、両者リングアウトの引き分け。

メインイベントは猪木、藤波組vsマッド・マックス1&2号の一戦となり8分21秒、Mマックスのマネージャー、ショーグン・KYワカマツの乱入により反則勝ち。

前田から見れば自分達は過酷な日程で身内同士で殺し合いを強いられているのに、大味な試合しか出来ない外国人相手に毎日10分前後のタッグマッチ、6人タッグマッチをやってお茶を濁している猪木はイージーな試合をしているとしか見えなかったかと思います。

ちなみに、旅館破壊事件の起きる熊本大会は翌87年の話になります。

1月18日、UWFの西の聖地、博多スターレーンでは前田日明はリーグ戦で木戸修を13分16秒、膝十字固めで降して19点。

1月20日、飯塚市体育館では藤原と山崎がリーグ戦1回戦を闘い、11分32秒、ワキ固めで藤原が貫禄勝ちし12点と追い上げます。テレビ中継があるせいか、1回戦が全て終わってから2回戦、という訳でもなく新日本プロレスは前田が音を上げるのを待つような巧妙なマッチメークでUWF勢に揺さぶりをかけているようでした。

1月24日、静岡産業館(後のツインメッセ静岡、テレビ生中継)は3,080人満員発表の観衆を動員。

UWFリーグ戦は前田が山崎と対戦し、10分59秒、膝十字固めで19点と首位に。試合後、前田は「こんな試合を組まれていたら2月6日の前に潰れてしまう!」と苦しい胸の内を吐露。

こちらも優勝争いに向けて激しい星の潰し合いを見せるIWGPジュニア・ヘビー級王座決定リーグ戦はザ・コブラと越中詩郎の頂上対決が行われ、7分45秒、フェンスアウトによる越中の反則勝ちで越中は首位の20点、コブラは16点。

セミ前に行われた新日本vsUWFでは坂口、星野組が藤原、木戸組と対戦。新日本は初めてトップクラスの坂口が出て来ました。

藤原のアキレス腱固めを坂口は立ち上がって外すということをやってのけ、「そんなものは通じない」というアピールを見せました。試合は11分38秒、両チームリングアウトの引き分け。

試合後の控室で坂口はベンチプレスを上げて見せ余裕ぶりを見せつけたのに対して、藤原は「まだ手の内を全て見せた訳でない」と発言。坂口に立ち上がってアキレス腱固めを外されたのは藤原には予想外だったと思います。

セミファイナルはこの日から特別参加のケビン・フォン・エリックが藤波とシングルで対戦し10分29秒、両者リングアウト。

メインイベントは猪木、木村健吾組vsマッド・マックス1&2号の船橋大会の再戦が行われ、猪木が12分53秒、2号を前方回転エビ固めで破り、Mマックスはテレビ中継4週目でようやくフォール負けをしました。


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