ISとの戦闘でボロボロにされたシリア北部の街コバニ。
手作りのラジオ局を続ける大学生を軸に
戦闘中の2014年から終戦・復興開始までの3年間を追った
ドキュメンタリー。
トルコとの国境に近いシリア北部にある
コバニはクルド人の街。
2014年9月に過激派組織イスラム国(IS)が乱入し占領下となる。
街を破壊し、女子供を殺し、また売った。
反発するものは容赦なく殺しさらし首に、
クルド人民防衛隊(YPG)たちは連合軍と協力しあい
激しい迎撃と連合軍の空爆支援により2015年1月に街は
ようやく解放された。
数カ月にわたる戦闘で瓦礫と化していた街で
20歳の大学生ディロバンは友人とラジオ局を立ち上げ、
生き残った人々や戦士、詩人などの声を届ける
ラジオ番組『おはようコバニ』の放送を始める。
廃墟と化したビル群、銃を撃ち爆弾を投げる女兵士たち、
集中砲火で火柱と噴煙をたてる街、
ブルトーザーで掘り起こす首なし死体、死体、死体、
命乞いをする捕虜。街に戻ってくる人々。
何故、戦争はなくならないのだろう。
何故、人は人を殺すのだろう。
歴史から学ばない人間の愚かさに心が痛み
涙が止まらない。
平和の意味をもう一度考えてしまう。
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