mixiユーザー(id:66076610)

2018年05月16日10:24

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忘れ得ぬひとたち

小用の桟橋にフェリーが接岸する


ガガ…ッと

足下に伝わる振動

むせかえるオイルの臭い

夏の太陽にさらされたデッキの手すりを掴む

山の緑も

海に泳ぐ小魚も

昔と変わらぬ風景に安堵するが

整備された桟橋と岩壁は

全く昔を留めてはいない

この島を訪れるのは軽く50は越えている

瀬戸内の海は穏やかで

行き交う船も額縁の中にあるような

僕は恵まれた仕事に就いてると感謝

おそらくサラリーマンを続けていたら

今のような環境に触れることもなく

人生の引導を渡されていた事であろう

退職して…どうすればと

迷う大人をたくさんみてきた

人生には理不尽な事が多い

理不尽のなかから

自分なりの楽しみ夢を掴むのも己の次第である

この岩壁にはたくさんの想い出があり

忘れ得ぬ人は今頃と

振り返ると

また働く意欲が湧いてくる




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