mixiユーザー(id:17119814)

2018年03月10日10:34

127 view

経済学の話(2)

アダム・スミスはんが批判した「重商主義」ちゅうもんは、商業によっておカネを稼ぎ、
そのおカネの蓄積こそが富であり力であるとする考え方やそうや。言ってみれば守銭奴万
歳!的な学説ゆうことができんのかな?

しかしやな。カネは力やろ?別に間違ってない気がするで。しかし良く調べてみると、こ
の場合の富とは「国民の富」ではなくヨーロッパにおける支配階級、つまり王侯貴族の富
ということのようや。まあ今と違ってこの時代は例えば軍隊なんかも、国軍ではなくて王
室の軍とか〇〇家の軍という感じで支配者階級を守るための軍という感じやった

代表例がいわゆる大航海時代のスペイン王国や。スペイン王国とはスペイン王が支配する
領域ということ。16世紀のスペイン王ちゅうのは半端無いで。もとはハプスブルグ家と
いうオーストリアに居った貴族の当主がスペイン王になり、その後神聖ローマ皇帝も兼任
したりしとる。だからスペインの支配域とはハプスブルグ家領地と、以前からのスペイン
王国領域と神聖ローマ皇帝領地と海外に多数あるスペインが征服した地の総計やった

そらもう無茶苦茶でっせ。「太陽の沈まない帝国」と言われたぐらいや。このスペインが
実施していた経済政策が重商主義で、とにかくスぺイン王室さえ儲かればそれで良し!と
いう感じやったわけで金銀財宝を世界中から簒奪して貯め込んだわけや

アダム・スミスはんが出た時代は、啓蒙思想により近代民主主義が広まった時代。いわゆ
る市民社会ちゅうやつが意識された時代やったから、スペインのような王様さえ儲かれば
ええんや!的な重商主義はあかんやろ、という考えが出てきたのも当然やな。社会の形態
が変化すれば最適な経済政策も変化するちゅう人が居ったけどさすがに鋭いですわ

0 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する