ポーランドの女性監督アグニェシュカ・スモチンスカ長編デビュー作。
アンデルセンの人魚姫を題材に、人間界に入った人魚姉妹の哀しい物語。
19XX年、ポーランドの浜辺。人間の奏でる音楽につられて
人魚の姉妹が顔を出した。二人にとって人間はエサ。
陸に上がると尾ひれは足に変化した。やってきたのは
ワルシャワ妖しいナイトクラブ。
80年代オールディーズセンスの店に気にいられた"人魚の唄声"を
披露した二人は、バックコーラス歌手&ダンサーとして活動しはじめる。
一夜にしてスターとなった姉妹っただが、妹がハンサムなベースプレイヤーと恋に落ち、姉は町で人間を食い漁った。
やがてふたりの関係がぎくしゃくし始めるが……。
出演は「アンナと過ごした4日間」のキンガ・プレイス、
『愛の原罪』のヤーコブ・ジェルシャル。
イメージビデオのような人魚目線の入った、
とても不思議なテイストの映画。
歌のシーンが多いのでミュージカルともいえる大人の寓話だが、
「トミー」や「ファントム・オブ・パラダイス」など
70年代ホラーミュージカルというか、ケン・ラッセル監督的な匂いを感じた。
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